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「妊婦検診から帰ってきたら、幼い子供たちが行方不明に。任せていた夫に聞くと『え、わからん』と寝ぼけ眼で...」(埼玉県・40代女性)

横田 絢

横田 絢

2023.02.27 13:30
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「ママが泣きすぎてこわかった」

最後に、大きな道路を挟んだショッピングモールへ行きました。ここで会えなかったら警察に行こうと決めて、お店の方に「小さな女の子と男の子の姉弟が迷子になっていませんか?3歳と2歳です」と聞きました。震えていたと思います。

「もしかして□□ちゃんと○○くんのお母さんですか? 中にいますよ」

そう教えてもらって、「よかった、いた!」安堵して、涙が溢れてしまいました。

2人を預かってくれていた事務所に向かい、泣きながら「どうやってきたの?」と尋ねたところ、私が家にいなかったので買い物に行っていると思ってここまで来たということでした。その途中で、見知らぬおばあさんに声をかけられたそうです。

幼児2人きりで歩いているのをみたおばあさんが...(画像はイメージ)
幼児2人きりで歩いているのをみたおばあさんが...(画像はイメージ)
「2人でいたら、自転車に乗ったおばあさんが『危ないから一緒に行こう』って」

お店の人も、2人を送り届けてくれたのは高齢の女性だと教えてくれました。「ママがお店にいるから、2人で後を追って来たみたいだけど、危ないから」と言っていたそうです。

その時は2人が見つかったことに安心して、お店の方にお礼を伝えただけで、助けてくれたおばあさんの連絡先を聞くのを忘れてしまいました。そしてそのまま、時が過ぎてしまいました。

私は4児の母になり、たまに子供たちとあの時の話をします。3歳だった長女は16歳になり「ママが泣きすぎてこわかった」なんて、笑い話です。

そうやって笑えるのは、あの時子供たちに手を差し伸べてくださった方がいるから。あの日2人を助けてくださった方、本当に本当にありがとうございました。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

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(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

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