「何度走っても分からない」 夜道で反射する恐怖の看板「この先 魔 の交差点」ーー「魔」の正体とはいったい?
夜に見ると怖い看板がある――Jタウンネット編集部あてに、そんなメールが送られてきた。
メールには、1枚の画像が添付されていた。
光を反射する看板には「この先 魔の交差点 要注意!」と書かれている。なぜか「魔」の字だけホラーなフォントである。
福岡県在住のJタウンネット読者・Dさんは、この看板を大分・九重町の県道40号線沿いで撮影した。夜この道を通ると、周りに街灯がほとんどないため、車のライトが反射することでいきなり目に入ってくるのだという。それが非常に怖いのだとか。
見る者を震え上がらせるほどの看板を作ったのだから、その先にある交差点はよっぽど危ないに違いない? しかし、Dさんはメールにこう書き添えていた。
「この交差点の何がどう『魔』なのか、何度走ってもイマイチ分からず、むしろこの看板の方が『魔』であり、夜に通過して初見だとビビって事故りそうな予感」
どうしてこんなデザインに?
Google ストリートビューで確認してみると、看板は片側1車線の道路の脇、草の中にあった。
そのまま進んでいくと、日田・玖珠方面につながる道路と合流する丁字路に。信号はないが、見通しが悪いわけでも、道幅が極端に狭いわけでもなさそうだった。
ではなぜ、あんなドライバーをビックリさせるような看板が存在するのか? 2023年1月20日、Jタウンネット記者は看板の設置者である「交通安全協会飯田分会」に聞いた。
取材に応じた役員によると、同会では毎年小学生を対象に交通安全に関するキャッチコピーを募集し、役員たちが選んだ場所に看板を設置している。「魔の交差点」の看板もその1つで、数年前に設置したものだという。
「あの看板の先はカーブになっていてスピードを出すと危険です。観光客の方もよく通られる道なので看板を立てました」(交通安全協会飯田分会役員)
では、なぜ「魔」の文字がおどろおどろしいフォントになったのか。これについては意図したものではなく、看板屋に製作を頼んで出来上がったものが、あのデザインだったのだという。
「看板は朽ち果てるまでそのまま立てておくつもりです」と同会役員。この道を通るときは、看板に驚きすぎず、かつスピードも出しすぎないように注意して走行しよう。
こんなのあったよ!不思議な看板
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