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竪穴住居に入り、火焔型土器で作った鍋を。 笹山遺跡で体験できる「縄文鍋」がロマンしかない

松葉 純一

松葉 純一

2023.01.21 17:00
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こびりついたオコゲの分析結果から...

「縄文ZINE 」(@jomonzine)さんのツイートより
「縄文ZINE 」(@jomonzine)さんのツイートより

ところで具体的な調理法は? 記者の問いに、担当者はこう答えた。

「具材のほとんどは縄文時代の遺跡から出土するものを参考にしています。植物は野生か栽培かの違いがありますが、種としては同じです」
「火焔型土器は、出土した土器にこびりついたオコゲの分析によって遡上性の魚類が煮炊きされたことがわかっているので、秋に提供する際はサケを入れます。夏はコイを入れます。
なお現代人の私たちには、縄文の食には、甘みがちょっと足りない感じがします。そこでこの鍋には当時なかったことが分かっているものを入れることがあります(サツマイモ、ダイコン)」
「周囲に薪を寄せるのは、土器についた煤の範囲などから、そのように使ったことが分かっているからです」(十日町市教育委員会担当者)

食材は、衛生管理された調理施設で切って、一次加熱(食品衛生法により竪穴住居で生ものを調理できないため)しておくそうだ。竪穴住居内の炉に薪・火を入れ、ある程度オキができたら、火焔型土器を置いて、周囲に薪を寄せて再加熱するという。

調理に使用する火焔型土器は、縄文人と同じような方法で製作した復元品(レプリカ)。製作者は群馬県在住とのこと。

なお、十日町市観光協会とクラブツーリズムは、この2月から3月にかけて、火焔型土器鍋を体験するツアーを開催予定らしい。

十日町市教育委員会担当者は、「多くの方にお越しいただけたら嬉しいです」とコメントした。

日本人の鍋好きの原点を探ることにもつながりそうな「火焔型土器で作る縄文鍋」、ぜひ体験してみたくなったのは、Jタウンネット記者だけではないだろう。

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