「赤ちゃんとバスを待っていたら、見知らぬおばあさんが急接近。『さっきから見てたんですけど...』とまさかの行動に」(兵庫県・20代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Fさん(兵庫県・20代女性)
その日、Fさんは生後3か月の息子を抱き、大きな荷物も持って、高速バスの列に並んでいた。
すると、見知らぬおばあさんが急接近してきて......。
<Fさんの体験談>
4年前の夏の日、久々に神戸・明石にいる友達と会って自宅のある徳島市へ帰る途中のことです。
背中にリュック、前には眠っている3か月の息子を抱っこして、手にも荷物を持ち、日傘までさして高速バスの列に並んでいました。
そこに突然、70代くらいの女の人が近づいて来ました。
「赤ちゃん大怪我するかも...」
そしてその方は小さな声でこう言ってきたのです。
「あの~すみません、さっきから見ていたんですが、あなたのスニーカーの紐が解けています。
そのままだとバスの乗り降りの時に踏んでしまって、あなたが転けて、あなたも赤ちゃんも大怪我するかも知れないから、私が結んであげてもいいかしら?」
その人はそれまで横のベンチに座っていたので、次の便を待っていたのだと思います。その中で私の靴が目に入ったのでしょう。私自身は気付いていなかったので、話しかけられてびっくり。
ですが、両手どころか背中もお腹も塞がっていた私はしゃがむことが出来ないので、ちょっと恥ずかしかったけれど、「はい、ではお願いします」と小さい声で言いました。
するとその方は膝をかがめて、私の右足のスニーカーの紐を結んでくれて、お陰で無事にバスの乗り降りが出来ました。
言われた私もちょっと恥ずかしかったけれど、言ってくれたあの方もきっと「言おうか、言うまいか」と迷ったはずです。 もし私が反対の立場だったら、声をかけるのをためらったでしょうし、まして見ず知らず他人の靴の紐を結ぶ勇気は出せなかったかもしれません。
あの時は暑くて、疲れてもいて、お礼もちゃんと言えてなかったように思います。
本当に有難うございました。赤ちゃんだった子も、今は4歳になって元気に保育園に通っています。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
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(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)