「いつもと違う店舗に応援へ行ったら遅刻しそうに。思い切って優しそうな人が乗っているシルバーのセダンにヒッチハイクしたら...」(京都府・40代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Yさん(京都府・40代女性)
このままだと遅刻してしまう――今から25年前、Yさんは出勤中にそんなピンチに陥った。
乗っていたバスがエンジントラブルで停車し、馴染みのない場所で降ろされてしまったのだ。
「社会人として遅刻はどんな状況でも良くない!」と考えた彼女は、鬼の形相で......。
<Yさんの体験談>
今から25年ほど前のクリスマスシーズン、美容部員だった私はジャスコに出勤しようとしていました。
本来の勤務先は別にありましたが、あるジャスコで行われていた化粧品のワゴンセールの応援に行くことになっていたのです。
初めて行く場所だったので余裕をもって到着できるようにしていたのですが、店まで行くバスが途中でエンジントラブルを起こし、乗客は全員その場で下ろされることになりました。
「恥ずかしがっている場合ではない!」
その場所は団地の一角で、店まではかなり距離がありました。せっかく早く家を出たのに、これでは間に合いそうにありません。
とはいえ、「社会人として遅刻はどんな状況でも良くない!恥ずかしがっている場合ではない!!」と思った私は行動することに。
車が何台か走っていたので、なんとなく優しそうな人が乗っている車の前で手を挙げてみたのです!
化粧品会社の派手な制服を着て、派手なメイクを押した人間が団地で手を挙げているのはシュールだったと思います。
幸いにも、シルバーのセダンを運転していた優しそうな30代くらいの男性が車を止めてくれたので、事情を説明したら、ジャスコまで乗せてもらえることに!
いきなりでびっくりされていましたが、私の鬼の形相に根負けしてくださったのかもしれません。
遅刻を回避できたおかげで...
凄いのは、その人が私をジャスコの従業員入り口の前まで乗せてくださったことです。そこは、お客様入口より億で、入り組んだ場所にありますから。
あの時の優しい眼鏡をかけた会社員風のお兄様、本当にありがとうございました! ゆっくりお礼することができず、申し訳ありません。
社会人生活27年。あの時、遅刻を回避出来たおかげで、一度たりとも会社や友人、約束の時間に遅刻したことはございません。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
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(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)