飛行機の離陸前に「思いもよらぬ大サービス」 整備士から乗客への「メッセージ」に大反響
コロナ禍、実は練習してました

鹿児島には取材旅行で行っていたという葛屋さんによると、話題の動画は10月27日のお昼、スカイマークの機内から撮影したものだ。
「最初は機内からただ外を眺めていただけで、絵を描かれていることに気付きませんでした。 ほんの2~3分だったので、動画を撮ろうと思った時には描きあがってしまい、 仕上げの数秒しか撮れなかったのが残念です!
片側の窓際の席しか見えないので、他の方は気付いていなかったかもしれません。 描かれた絵も、離陸前にサッと消えてしまいました」(葛屋カツキさん)
「飛行機の離陸前のちょっとした時間ですが、とても良い思い出になりました」と、葛屋カツキさんはしみじみと語る。
次にJタウンネット記者は、スカイマークの広報担当者に取材した。

滑走路に絵やメッセージを描くサービスは、いつ頃から始まったのか? それには、どんなきっかけがあっただろう? 担当者は次のように答えた。
「水アートを始めたのは那覇空港支店です。長引くコロナ禍の中、何かお客様に喜んでいただけることはないかと考え、業務の支障にならない範囲で水アートを始めました。
お客様から好評だったので、ノウハウを支店間で共有し、鹿児島空港支店でも行うようになりました」(スカイマーク・広報担当)
なるほど、やはりコロナ禍がきっかけになったようだ。各支店でノウハウを共有しており、鹿児島空港では整備担当のスタッフだが、他支店では、機体の誘導や手荷物の運搬など飛行機の運航を支えるランプ管理課の一部のスタッフも描いている。シーサーやこいのぼり、母の日のカーネーションなど、地域や季節に合わせたテーマを選んでいるという。
「コロナ禍で緊急事態宣言などにより運航便数が減り、休憩時間や便間が長く空いた時間を利用して各個人で時間をつくって練習しました。夏場はすぐ蒸発してしまうため、短時間で描くことに苦労しました」
「安全を第一に業務の支障にならない範囲で業務の空き時間(荷物を積み終わった後等)の時間を利用して描いています」(スカイマーク・広報担当)
今回、ツイッターで大きな反響があったことに対しては、「大変ありがたく思います。今後も、安全を第一に担当業務を行った上で、支障のない範囲で対応することができたらと考えています」とコメントした。
スカイマークの飛行機に乗るときには、窓の外を要チェックだ!
(2022年11月4日10時15分編集部追記:記事初出時、本文の一部で葛屋カツキさんのお名前に誤りがありましたので訂正いたしました)