オリーブ畑に「ツッパリ」オリーブ、トイレの中でアートの一部に... 超開放的な瀬戸内国際芸術祭で「芸術の秋」を満喫してきた件【愛煙家記者の喫煙環境調査】
小豆島名物がツッパリに!?
草壁港からも近い醤の郷エリアにも訪れた。ここには小豆島らしさ溢れる作品がある。
その名も「オリーブのリーゼント」。オリーブ畑の中でオリーブに似た顔のオブジェがバリバリのリーゼントを決めているという清水久和さんの作品だ。ストレイ・キャッツをこよなく愛する筆者はどうしてもこの作品が見たかった! やっぱり、ツッパリはアートになっても最高だぜ!
「オリーブのリーゼント」を見たところで作品鑑賞は終了。約4時間の弾丸行程であまり多くの作品は見られなかったが、それでも小豆島で瀬戸内国際芸術祭の魅力の一端に触れることができた。
......ところで、非常に個人的な話で恐縮だが、記者は喫煙者である。どこに行くにもたばこを吸っていい場所がちゃんと整備されているのかどうかが気にかかってしまう。芸術祭は楽しみではあったが、そこでの喫煙環境については少々不安だった。
なんせ会場は瀬戸内海の島。これまでにご覧いただいた通り、多くの展示物が屋外にある。喫煙者が訪れれば、開放的な空気の中、芸術によってもたらされた感動をより深く味わうために好きな場所でたばこを吸ってしまいかねないと思っていたのだ。
しかしそんなことはなく、周りを気にせずその辺でたばこを吸っている人はいない。地面に吸い殻が落ちている、というようなこともない。
何故かと言うと、灰皿が各所に設置されていたからだ。
今回の短い滞在の中でも、「太陽の贈り物」がある土庄港、「対極の美―無限に続く円―」がある土庄港ターミナルビル(アートノショーターミナル)、「オリーブのリーゼント」がある醤の郷エリア、道の駅 小豆島オリーブ公園内にある資料館・オリーブ記念館の4か所で喫煙所を発見。これだけあれば、心配していた「無法地帯」のようにはならないだろう。
「芸術の秋」を楽しむことに、吸う人も吸わない人も関係ない。だからこそ、それぞれが快適に過ごせる空間になっていたことは、愛煙家としてありがたく感じられた。