「生まれたばかりの私を連れて、レストランへ行った母。育児に疲れきっていた彼女に、近くの席の中学生が...」(都道府県・年齢性別不明)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Mさん(都道府県・年齢性別不明)
それは、Mさんがまだ赤ん坊だった頃の話だ。
育児に疲れていたMさんの母はその日、食事を作ることもままならず、眠っているMさんを連れて近所のレストランを訪れた。
彼女はそこでドリンクバーを注文したのだが......。
<Mさんの体験談>
親が聞かせてくれた話です。私が生まれたばかりの頃、母は育児で疲れきっていて、その日はご飯を作ることもできませんでした。そんな時にちょうど私が寝ていたので、食事をとるために近くのレストランに入ったそうです。
平日の昼時で、店内には3人組の中学生がいるだけ。人も少なく静かな環境だったので、私も目を覚まさず、母も落ち着いてご飯を食べられたらしいのですが......。
「盗み聞きみたいになってしまうんですけど......」
ただ、母は注文の時にいつのクセでドリンクバーをオーダーしていました。
自分で飲み物を取りに行かなくちゃいけないけど、子供を席に残して行きたくない......。母が悩んでいると、中学生の1人が母に近付いてきて言ったそうです。
「盗み聞きみたいになってしまうんですけど、ドリンクバー頼んでましたよね。子供のそばを離れるのが不安だったら取りに行きましょうか」
育児で疲れ切っていた母は、その場で「ありがとう」と声に出せなかったといいます。
それでもその子はドリンクを持ってくると「頑張ってください」とだけ言って、自分の席に戻っていったそうです。
私服だったのでその子の学校も、そして名前もわかりませんが、あの時言えなかった「ありがとう」を母が伝えたがっているので、かわりに投稿しました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)