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あの時はありがとう
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「生まれたばかりの私を連れて、レストランへ行った母。育児に疲れきっていた彼女に、近くの席の中学生が...」(都道府県・年齢性別不明)

大山 雄也

大山 雄也

2022.10.04 11:00
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シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Mさん(都道府県・年齢性別不明)

それは、Mさんがまだ赤ん坊だった頃の話だ。

育児に疲れていたMさんの母はその日、食事を作ることもままならず、眠っているMさんを連れて近所のレストランを訪れた。

彼女はそこでドリンクバーを注文したのだが......。

育児に疲れた母は... (画像はイメージ)
育児に疲れた母は... (画像はイメージ)

<Mさんの体験談>

親が聞かせてくれた話です。私が生まれたばかりの頃、母は育児で疲れきっていて、その日はご飯を作ることもできませんでした。そんな時にちょうど私が寝ていたので、食事をとるために近くのレストランに入ったそうです。

平日の昼時で、店内には3人組の中学生がいるだけ。人も少なく静かな環境だったので、私も目を覚まさず、母も落ち着いてご飯を食べられたらしいのですが......。

「盗み聞きみたいになってしまうんですけど......」

ただ、母は注文の時にいつのクセでドリンクバーをオーダーしていました。

自分で飲み物を取りに行かなくちゃいけないけど、子供を席に残して行きたくない......。母が悩んでいると、中学生の1人が母に近付いてきて言ったそうです。

「盗み聞きみたいになってしまうんですけど、ドリンクバー頼んでましたよね。子供のそばを離れるのが不安だったら取りに行きましょうか」
中学生がドリンクバーを取りに行くと申し出てくれた(画像はイメージ)
中学生がドリンクバーを取りに行くと申し出てくれた(画像はイメージ)

育児で疲れ切っていた母は、その場で「ありがとう」と声に出せなかったといいます。

それでもその子はドリンクを持ってくると「頑張ってください」とだけ言って、自分の席に戻っていったそうです。

私服だったのでその子の学校も、そして名前もわかりませんが、あの時言えなかった「ありがとう」を母が伝えたがっているので、かわりに投稿しました。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージメール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

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