「大阪の電車でおしゃべりする私と友達に、男性客が突如『早よ降り~!』。呆然としてたら、周囲も口々に...」(千葉県・50代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Kさん(千葉県・50代女性)
Kさんは20代の頃、友人と二人で大阪旅行に行ったことがある。
初めての大阪で観光を楽しんだ後、関西空港に向かうために電車に乗って会話を楽しんでいると、目の前に座っていた男性客が......。
<Kさんの体験談>
20代半ば、友達と2人で初めての大阪旅行に出かけたときのことです。
私たちは色々な路線の電車が行き交う駅(大阪駅だったかな?)で関空行きの電車を待ち、時計を見ながら「次かな?」などと話していました。
「早よ早よ~~~~~!」
ホームに到着した電車に「来た来た......」と乗り込み、座席に座って一安心。
じゃらんの本をパラパラめくり、二人で「ここ行ったね~これ美味しかったね」と旅行話に花を咲かせていたときのことでした。
私が友達に「関空までどのくらいかね?」と言った瞬間、目の前に座っていた男性が、広げていた新聞を放り出し、叫んだのです。
「なに~~~、関空~~~!? 早よ降り~~!」
「早よ早よ~~~~~!」
「え???私たちに言ってる???」と二人でポカーンとしていると車内の至るところから、いろんな声が聞こえてきました。
「これ奈良行き」
「反対だよ」
「まずいんちゃう」
すかさず次の駅で降りると...
それを聞いた私たちは電車を間違えたことを悟り、すかさず次の駅で下車。
すると、なんと一人の女性が私たちを心配して一緒に降りて、関空までの行き方を調べて教えてくれたんです。
そのおかげでなんとか関空につくことができました。
当時は今のようにスマホがなく、すぐに検索などできない時代。
私たちが飛行機(最終便でした)に間に合ったのは、新聞を放り出して大声で「早よ降り~」と叫んでくれた男性、そして私たちを心配して一緒に下車してくれた女性のおかげです。
お二人に、あの時無事に飛行機に乗れたことをお伝えし、お礼が言いたいです。
「忘れられない旅先での思い出」教えて!
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(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)