「東京への出張中に、風邪が悪化した私。帰りの飛行機で咳を繰り返していたら、隣の席のおじいさんが...」(徳島県・30代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Nさん(徳島県・30代女性)
Nさんは3年ほど前、体調不良を抑え込みながら出張に行ったことがある。しかし、帰りの飛行機で、咳が止まらなくなってしまった。
薬も飲み干してしまっていた彼女が、なす術もなく咳をしていたところ、隣に座っていた年配の男性に声をかけられて......。
<Nさんの体験談>
3年ほど前、出張で上司と東京へ行った時の話です。私は出張の前日に風邪をひいてしまい、喉をひどく痛めていました。
病院で注射を打ってもらい、薬ももらって他の症状は落ち着いたのですが、喉の痛みだけは治らず、出張の最終日には咳まで出始めてしまいました。
薬も、トローチもなくて...
帰りの飛行機の中でも咳が止まらなくなってしまったのですが、トローチも薬も飲み干してしまっていて、対処しようがありません。
静まり返った機内で咳をするのは気が引けたので、なるべく小さく小刻みに咳をすることでしのいでいました。
その時、隣の席に座っていた年配の男性に声をかけられたのです。
「これ、良かったら舐めな」
その方は、のど飴をいくつか手渡してくれました。
「こっちは飛行機が着陸する前に舐めな。着陸付近になると気圧が変わって余計苦しくなるから、こっちはその時用ね」
と着陸時のことまで考えてくださったのです。
もらった飴をなめたら...
いただいた飴を舐めると咳もおさまり、呼吸も楽になりました。
着陸の時にまた咳が出てきて苦しくなってしまったのですが、男性に言われた通り飴を口にいれていると落ち着きました。
一緒にいた上司も気にしてくれていたので、会社へ帰る道中でその男性の話をすると「世の中捨てたもんじゃないなぁ、良い人が居るもんだなぁ」としみじみしていました。
あの時、私に機内で飴を下さって、本当にありがとうございました。あなたの優しさには、頭が上がりません。とても助かりました。
今でも昨日のことのように頭に残っています。ずっと良い経験として残り続けると思います。
私もあの方のように親切な心を忘れないようにしたいと思いました。この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
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