鍾乳洞の中で発見された「校長先生の泣き所」に注目集まる どういうネーミング?由来を聞いたら憐れすぎた件
目印が必要だった
なんて酷い仕打ちを......と思ってしまうが、名前をつけたのには理由がある。
照明もなく、迷いやすかった安家洞では「目印」の存在が非常に重要。狭くて通りにくい場所に「一の関」「二の関」といった具合で、特徴的な場所には名前が付けられて、目印として探検に役立っていた。
「『校長先生の泣きどころ』がある場所は、特徴がありません。校長先生の話くらいしかこれといったものがないですから、この名前がつけられて目印となりました」(工藤社長)
「校長先生の泣きどころ」はその後、重要な目印として多くの人の役に立ってきたという。校長先生としては恥ずかしい話だろうが、探検をする人にはありがたかったのだ。本人には酷な話だが、後の人の役に立ったという点で大手柄なのかもしれない。
観光地化された現在でも、洞内の目印は大切な存在。照明の修理に行ってもらう際の場所の指定や観光案内に役立てられている。
そのため、現在でも入場者に募集をかけ、特徴的な岩や場所などに呼び名を付けてもらっているという。ちなみに応募した名前が工藤社長の厳正な審査を通って正式に採用されると、観光用に公開されている道に生涯無料で入れる権利を得られる。
安家洞を訪れた際にはぜひ、お気に入りの岩を見つけて素敵な名付けをしてみてほしい。