「川に流されたサンダルを追いかけ、溺れてしまった幼い私。一緒にいた父親は、新しいカメラで撮影するばっかりで...」(福岡県・50代女性)
サンダルが流されて......
私は私で、欲しかったアメリカ国旗デザインのビーチサンダルをやっと買ってもらったのが嬉しくて大はしゃぎ。底が石だったのでサンダルを履いたまま川へ入っていました。
しかし、あるタイミングでスルッと脱げて流れて行ってしまったのです。
「これは大変、せっかく買ってもらったのに!」と私はそのサンダルを追いかけます。そして、ある程度追いかけたところで深みに入ってしまい、溺れてしまいました。
私は幼いながらの知恵で、川底に足がついたら蹴り上げて水面から顔を上げ息を吸って、を何度か繰り返していました。
その際、父がこちらにカメラを向けていた姿がほんの一瞬見えたのを覚えています。後から聞いた話では、私が溺れているのに全く気が付いていなかったそうです。
そんなわけで、私はしばらく川の中で1人格闘。しかしある瞬間、ふっと水面上に出ることが出来ました。