映画の中の世界みたい...! 金沢に誕生した「新しい石川県立図書館」が圧倒的にカッコイイ
円形劇場のような大閲覧空間が広がる
石川県文化振興課図書館担当者によると、とるるさんが写真に収めた「新しい石川県立図書館」が作られる前に存在した「旧県立図書館」は1966年に作られたもの。「新しい石川県立図書館」の基本構想が策定された時点で全国4番目の古さで、老朽化も進んでいた。加えて「狭隘化からくる使い勝手の悪さ」も著しかったという。
「新たな図書館では、それらの問題を解消するとともに、県民の多様な文化活動・文化交流の場として、県民に開かれた『文化立県・石川』の新たな"知の殿堂"となるよう企画・設計しました」(石川県文化振興課図書館担当者)
「本のページをめくる際の期待」をイメージして作られた、伝統的な市松模様に貼ったタイル張りのパネルとガラスとが交互に折り重なった外観の「新しい石川県立図書館」の入り口をくぐると、待ち受けるのは吹き抜けを取り囲むように設置された多くの書架――「円形劇場のような大閲覧空間」だという。
「館内をめぐり歩き、思いがけない本との出会いを楽しんでいただきたいです」
と担当者は語る。3階のブリッジや4階のリングと呼ばれる場所はビュースポットになっていて、この大閲覧空間全体を見渡せるようになっているそうだ。
また内側だけでなく、外の景色を楽しむこともできる。
「館内には50程度の窓際があり、その窓際ごとに様々な椅子や閲覧席を用意してあります。窓の外には庭の緑や、遠くの山々を望むことができ、訪れるたびに気分も景色も違う図書館を味わっていただけると思います」(石川県文化振興課図書館担当者)