入り口で「怒り」を表現し続けるビルに注目集まる 何にムカついてるの?管理室に聞いてみた
「綺麗なお怒りで」
「おこなの?」
「激怒ってるよ」
これらの言葉は、ツイッター上である写真を見たユーザーが呟いたものだ。皆さんその1枚から「怒り」の感情を読み取ったらしい。
フラストレーションが溜まりすぎて、どうにもならなくなった時、人は怒る。そんな人の様子を表現する慣用句のひとつに「青筋を立てる」というものがあるが......。
注目の写真の中で青筋を立てているのは、人じゃない。「ビル」なのである。
こちらは、ツイッターユーザーのオリタ@C100 2日目東D19b (@Aorita)さんが2022年7月10日、
「何回見ても好きな激おこビル」
という呟きと共に投稿した写真。なんと、「怒りマーク💢」がビルの入り口の上についているではないか!
確かに、ビルが激おこぷんぷん丸になっている......。でも、なんで怒っているの?
怒りのマークじゃなくて......
筆者がオリタさんに取材を行ったところ、「怒りマーク💢」がついているのは東京・淡路町にある「カルフール神田」だという。
Googleストリートビューでビルの外観を確認したところ、怒っている気配や雰囲気は特に感じられない。至って普通のビルにしか見えないのだ。
では、あのマークは一体何を示しているのだろうか。7月15日、筆者がカルフール神田ビルの管理室の職員に話を聞くと、意外な答えが返ってきた。
「入り口のマークは怒りではなく、十字路を現しています。何せ、ビルの名前が『カルフール』ですから」
カルフール神田ビルは、靖国通りと外堀通りの交差する十字路に建つことから、その名前が付けられている。そして、カルフールとはフランス語で「十字路」「交差点」という意味。
あれは「怒りマーク💢」ではなく、ビルの名前を図案化したものだったのだ!
もしカルフール神田ビルを訪れても、決して「怒っている」とは勘違いしないように......。