「妊娠中、通勤バスでひどい吐き気に襲われた。我慢できずに戻した私に、乗客のおばあさんが...」(京都府・30代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Dさん(京都府・30代女性)
5年前のその日、妊娠中だったDさんは通勤のためバスに乗っていた。
しかし、ちょうどつわりの時期だったため、途中で気分が悪くなってきて、ついには車内で嘔吐してしまったという。

<Dさんの体験談>
5年前の7月、梅雨まっさかりの時期のことです。その時私はちょうど、妊娠中の悪阻の時期でした。
仕事へいく途中のバスで気持ち悪くなり、あわててハンカチで押さえましたが間に合わず、我慢できずに嘔吐してしまったんです。
「今でも夏になると思い出します」
すると、同じバスに乗っていたおばあさんが、ご自身のハンカチで私の顔や服を拭いてくれたんです。
きっとこれからお出かけされるのに......と申し訳なく思い、私は何度も「ごめんなさい」と謝りました。しかし、そんな私におばあさんは
「気にしなくていいからね、大丈夫?」
と声をかけてくれたのです。涙が止まりませんでした。

私はバスを降りた後で、おばあさんの名前やお電話番号を聞きそびれてしまったことに気が付きました。
もう一度お会いできたら、新しいハンカチをお渡して「あのときはありがとうございました、5年たった今でも夏になると思い出します」とお礼を伝えたいです。
心の底から感謝しています。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
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