声に出して読みたくなる... 東京メトロ東西線「東陽町~南行徳」間は、実はメチャメチャ雅です
路線図を見ていて、偶然見つかる短歌
「ニャロメ」さんによれば、この6駅が「五七五七七」になっていることに気付いたのは10年ほど前。「ふとしたときっかけ」だったそう。
調べてみるとあるユーザーの気付きをきっかけに2014年ごろ、「#連続駅五七五七七」というハッシュタグで同じ遊びがツイッター上で流行ったことがあるようだ。あるいは、「駅名短歌」と呼んで遊ぶ人たちも。ニャロメさんも、そんな流れの中で知ったのかもしれない。
「五七五を普段から探してしまうというわけではないのですが、こうやって日常のふとした中に偶然見つかる短歌には、語感の良さも相まって惹かれるなと思います」(「ニャロメ」さん)
駅の路線図を見ながら、五七五七七を探す......風雅な楽しみだ。これなら満員電車で過ごす辛い時間も、秘かに楽しみながら耐えられるかもしれない。
「ニャロメ」さんのツイートがきっかけとなって、全国各地で路線図を見ながら、五七五七七を探す試みが、再び盛んに行われている。
同じ東京メトロの有楽町線にも、こんな「短歌」があった。
こちらは、銀座一丁目を「銀座いっちょめ」と読むのがコツらしい。そうすれば確かに、「ゆうらくちょう ぎんざいっちょめ しんとみちょう、つきしまとよす たつみしんきば」とリズムに乗せられる。
何だか夕暮れからウォーターフロントを巡る楽しげな歌......のようにも思える。
今回の盛り上がりのきっかけとなったニャロメさんがとくに気になったのは、九州で見つかった次の歌だ。
――おんががわ みずまき おりお じんのはる くろさき やはた スペースワールド
「最後がスペースワールドで終わる、これなどおもしろいですね」と、ニャロメさん。北九州の荒々しさと力強さが感じられる秀歌ではないか。
読者も地元の路線図を見ながら、新たな「連続駅五七五七七」を発見してみてはいかが。