ダイエット中もケーキが食べたいあなたへ 欲望に打ち勝つための「最強の発明品」爆誕...か?
「甘いものが!!食べたい!!!でも太る!!!!」
来る日も来る日もそんな葛藤を抱えて苦しんでいるあなたに、朗報だ。
発明家・プロダクトデザイナーのもにゃゐずみさんが2022年6月5日、こんな画像をツイッター(@Monyaizumi)に投稿したのである。
ガラスのコップに入ったショートケーキ、ホイップクリーム、タピオカの入った黒糖ミルクティ......。
うっかりヨダレを垂らしてしまいそうだが、その前に添えられた呟きを見てみよう。
「色んな甘いものへの衝動的欲求を『牛乳一杯』で抑え込めるグラスが作れないか実験してる」
ポイントは「乳製品」
もにゃゐずみさんが投稿したのはグラス入りスイーツの写真ではなく、「スイーツの柄」がデザインされたグラスのイメージ画像。
3DCGソフトを使って「牛乳を注いで飲めば、まるでそのスイーツを味わっているような気分になれるグラス」を構想していたのだ。目からウロコの発想である。
10日、筆者の取材に応じたもにゃゐずみさんによると、このグラスのアイデアを思いついたのは、とあるコンビニエンスストアの商品がきっかけだった。
果肉入りドリンクの商品パッケージが、果肉が実際より多く入っているように見えるデザインになっていて物議を醸していたそう。
「(そのパッケージデザインを)使う人にとってポジティブな用途としてリデザインできるんじゃないかと思ったのがきっかけです」(もにゃゐずみさん)
そして、「甘いものへの衝動的欲求を抑え込むためのグラス」を考案するに至った。
どれも非常に食欲をそそられるが、実際にこれで牛乳を飲んだら「甘い物を食べたい衝動」を抑えられるのだろうか。もにゃゐずみさんはこう回答した。
「思いの他デザインが綺麗にできそうなので、その効果も期待できそうだと考えています。ちょっとミルキーで甘いものが欲しくなる衝動的な感情って、牛乳でもある程度満たせるはずなので」
「ショートケーキ、ホイップクリーム、黒糖ミルクティも、もとはといえば同じ乳製品ですから」
たしかに、特に黒糖ミルクティなんて紅茶に牛乳を入れて作る飲み物である。グラスの視覚的な効果もあって、脳がうまく騙されてくれるかも?
牛乳嫌いも克服できる?
さらに、もにゃゐずみさんは牛乳嫌いな人が一定数いることに着目。「甘いものへの欲求を抑える」ことだけでなく、「牛乳が苦手な子のためのグラス」という用途も想定しているという。
「子供のうちからせめて牛乳に対するイメージだけでも変えていけないかなと」(もにゃゐずみさん)
今回デザインした3種はいずれも乳製品なので、「気持ちの持ちようで牛乳もおいしく飲めるのではないか」と考えているとのこと。
「(投稿への)反応の中でも、牛乳が好きな方だけでなく苦手な人から『牛乳嫌いだけどこれなら飲めそう』という反応があったのが印象的でした。牛乳が好きな方からも苦手な方からも愛されるプロダクトになったらいいなと思いデザインを進めています」
と、もにゃゐずみさんはコメントした。
現在は、この牛乳用グラスの商品化に向けて準備を進めているそうだ。
もにゃゐずみさんのオリジナル作品を販売するサイト「MONYA」では、過去の発明品の一部も購入できる。
ダイエット中の人はもちろん、牛乳嫌いの人も今後の動向を要チェックだ。