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「元・二股男」ってどういう設定? JR津軽線で活躍する「津軽蟹夫」とその家族【全国駅キャラ図鑑】

井上 慧果

井上 慧果

2022.06.18 17:00
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皆さんが普段使う駅や路線に、「オリジナルキャラクター」はいるだろうか。

その駅や路線の特徴を表現していたり、はたまた何の関係もない謎の設定があったりと、スタイルはさまざま。

ツイッターをはじめとしたSNSでもしばしば話題となるそんな「オリジナルキャラクター」のゆるさに惹かれ、Jタウンネットでは【全国駅キャラ図鑑】を少しずつ更新中だ。

今回ご紹介するのは、青森県の「青森駅」と「三厩駅」を結ぶJR津軽線のオリジナルキャラクター、「津軽蟹夫(つがるかにお)ファミリー」である。

津軽蟹夫ファミリー(画像はJR東日本青森支店提供)
津軽蟹夫ファミリー(画像はJR東日本青森支店提供)

津軽の春の味覚である「トゲクリガニ」をモチーフとしたキャラクターなのだが......一家のお父さん・津軽蟹夫は変わった経歴の持ち主らしい。

いったいどういうことなのか。Jタウンネット記者は津軽蟹夫ファミリーの詳細を、JR東日本青森支店に聞いた。

「蟹田駅」の観光駅長として登場した蟹夫

同支店によれば、津軽蟹夫が初めて登場したのは、2012年5月12日。

「リゾートあすなろ津軽号」の利用促進のため、JR津軽線「蟹田駅」に設置された水槽に、動物駅長として就任したのがはじまりだった。

そのときの津軽蟹夫の姿がこちらだ。

蟹田駅にいた蟹夫(カニ)(画像はJR東日本青森支店提供)
蟹田駅にいた蟹夫(カニ)(画像はJR東日本青森支店提供)

生きている。イラストではない、本物のトゲクリガニである。

本物のカニである津軽蟹夫は、駅内に設置された観光カニスマ駅長室(水槽)の中で観光駅長として勤務することに。そんな彼をイラスト化したのが、イラストの津軽蟹夫だ。

1年後、津軽蟹夫(カニ)は「観光駅長を勇退して、海に返った」(原文ママ)。一方、津軽蟹夫(絵)は津軽線にとどまり、マスコットキャラクターとして定着していくことに。

大活躍の蟹夫(絵)(JR東日本青森支店提供)
大活躍の蟹夫(絵)(画像はJR東日本青森支店提供)

そして、20年3月。津軽蟹夫(絵)に、家族が生まれた。

「津軽蟹夫の身辺にも変化が生まれた」

JR東日本青森支店はファミリーが誕生した理由を、津軽蟹夫(カニ)が蟹田駅を去って7年近くが経過し、「津軽蟹夫の身辺にも変化が生まれたことによる」と説明する。

「また、トゲクリガニは蟹田駅の周辺だけではなく、陸奥湾で漁獲されるため、津軽線の沿線をPRするためにも、それぞれのキャラクターに活躍してほしいとの思いで、家族を作成しました」(JR東日本青森支店)

そんな家族のプロフィールがこちら。

津軽蟹夫の妻・津軽蟹味(つがる かにみ)
1年ぶりに海に返ってきた津軽蟹夫の三味線の音色に惹かれ、再び、陸奥湾で出会う。以前、津軽蟹夫に二股を掛けられていたことも忘れ、ミソラ・クリゾーの一男一女に恵まれる。

津軽蟹夫の娘・津軽ミソラ(つがる みそら)
おてんばの蟹娘。陸奥湾に留まらず、津軽海峡まで出ていくことも。潮風に身を任せながら、美しい空に見とれて帯島付近で休憩することをこよなく愛している。

津軽蟹夫の息子・津軽クリゾー(つがる くりぞー)
シャイな蟹男児。蓬田村9地区付近の海水を好んでおり、玉松海水浴場の賑わいを遠くから眺めている。ミソラとは正反対な性格。
左から、クリゾー、ミソラ、蟹味、蟹夫(画像は再掲)
左から、クリゾー、ミソラ、蟹味、蟹夫(画像は再掲)

――おい、蟹夫。オマエ、二股かけてたのか。悪いやつだな。あと蟹味、それは忘れちゃダメ!

そんな2匹の間に生まれた子供たちは、青森の海でびのび育っているようでなによりだが......。

JR東日本青森支店によれば、津軽線沿線駅のホーム駅名標には、津軽蟹夫ファミリーのイラストがデザインされている。また、かつて津軽蟹夫(カニ)がいた蟹田駅内の観光カニスマ駅長室(水槽)では、津軽蟹夫(フィギュア)が待っている。

現在も蟹田駅にいる(画像はJR東日本青森支店提供)
現在も蟹田駅にいる(画像はJR東日本青森支店提供)

クセが超強い津軽蟹夫が気になった人は、青森へ会いに行ってみて。

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