「これがホントのスイートホーム」 不二家の「家」に住むツバメ一家が発見される
ある意味、これ以上ないくらいピッタリな場所に作られた「ツバメの巣」が、ツイッター上で話題になっている。
こちらは、埼玉県在住のツイッターユーザー・うおのめとるこ(@toruco)さんが2022年6月4日に投稿した写真。
映っているのは、マスコットキャラクターの「ペコちゃん」でお馴染み、不二家の看板。その「家」という文字の上に、ツバメが巣――つまり、家を作っているのだ。
「不」でも「二」でも良いだろうに、わざわざ「家」の字の上をチョイスするとは......ここに巣を作ったツバメは、なかなかのセンスの持ち主かもしれない。
「家の上に作られた家」の写真に、ツイッター上ではこんな声が寄せられている。
「これがホントのスイートホーム」
「ちゃんと『家』に家(巣)を作る辺りに燕のセンスを感じる」
この5~7年は毎年できてる
Jタウンネット記者記者が投稿者のうおのめさんに話を聞いたところ、話題の「家」を発見したのは4日の16時頃。場所は西武線狭山市駅構内にある「不二家 エミオ狭山市店」だ
「何年か前に、同じ店の正面看板の『家』の部分にツバメが巣を作っていたのを目撃したことがあり、おもしろくてかわいかったので覚えていました。今年はどうかな~と思って眺めてみると、正面看板には作っていませんでしたが、側面にある看板の『家』に作っていたので驚きました」(うおのめさん)
毎年かは定かではないものの、数年前も今年も同じように「家」の字の上に巣を作っていたようだ。
「『不』や『二』のほうが上がフラットで巣は作りやすい気がするのに、うかんむりの突起がある『家』をたびたび選んでいるのが不思議でした。ツバメの心を誘う条件はどんなものなのか気になってしまいます。
しかし何より、『家』に『家』を作っているかわいらしさがたまりませんでした。ここから元気に巣立ってほしいです」(うおのめさん)
Jタウンネット記者が15日、「家」の上の巣について同店舗のスタッフにも話を聞いたところ、少なくともこの5~7年ほどは毎年春になると、ツバメたちは「家」の上に巣を作っているという。
「店舗の側面にある従業員入り口の上の看板に、やはり毎年同じように『家』の字の上に巣を作っています。また、看板の下にあるフン避けの受け皿は外部に依頼して設置されたもののようです」(同店スタッフ)
なお、鳥類の調査等を行うNPO法人「バードリサーチ」が運営するサイト「ツバメ観察全国ネットワーク」のツバメ図鑑には「ツバメは生きている限り翌年もほぼ同じ場所に帰ってくると考えられています」と記載されている。