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東大寺とは違った魅力があるんやで 奈良・壷阪寺の大仏と自然の調和が神秘的

大山 雄也

大山 雄也

2022.06.02 20:00
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「奈良にある大仏」と聞けば、ほとんどの人が東大寺(奈良市)のものを思い浮かべるだろう。

正式名称は「東大寺盧舎那仏像」といい、日本を代表する文化財として修学旅行の行先としてもお馴染みだ。

しかし、奈良にある大仏は、それだけではない。例えば、こんな大仏をご存じだろうか。

アジサイと天竺渡来大釈迦如来石像(画像はwasabitool@wasabitoolさんのツイートより)
アジサイと天竺渡来大釈迦如来石像(画像はwasabitool@wasabitoolさんのツイートより)

艶やかな色彩で見る者を和ませてくれるアジサイ、そしてその奥には大仏様がいる。

この美しい景色は、フォトグラファーのwasabitool(@wasabitool)さんが2022年5月30日に投稿したもの。奈良県中部・高取町の壷阪寺にある天竺渡来大釈迦如来石像の写真だ。

寺の公式ウェブサイトによると、天竺渡来大釈迦如来石像は2007年11月に開眼。歴史は浅いが、東大寺の大仏とはまた別の魅力がある。

「桜大仏」の異名も

wasabitoolさんがアジサイと大仏様の写真を撮影したのは5月27日のこと。奈良県内の3つの寺で行われている催し「大和三大観音あぢさゐ回廊」(5月28日~7月3日)のために、大仏様の周りにアジサイが飾られていた。

大仏殿がある東大寺とは違い、壷阪寺の大仏様は屋外にある。だからこそ、自然との調和が素晴らしい景色が見られるのだ。

例えば春には、こんな姿も見せてくれる。

桜と天竺渡来大釈迦如来石像(画像はwasabitool@wasabitoolさん提供)
桜と天竺渡来大釈迦如来石像(画像はwasabitool@wasabitoolさん提供)

こちらはwasabitoolさんが2019年4月6日に撮影した写真。春爛漫の季節、ほんのり薄紅に染まった桜の海の中から大仏様が顔を出す。

天竺渡来大釈迦如来石像は、「桜大仏」との異名を持つほど、この花との相性が良いのだ。

このほかにwasabitoolさんは、22年3月31日に撮影した霧と桜に包まれた大仏様の姿も4月3日にツイートしている。

桜と霧に包まれた天竺渡来大釈迦如来石像(画像はwasabitool@wasabitoolさんのツイートより)
桜と霧に包まれた天竺渡来大釈迦如来石像(画像はwasabitool@wasabitoolさんのツイートより)

どの季節でも魅力的

壷阪寺の大仏が魅力的なのは、アジサイや桜の季節だけではない。wasabitoolさんはJタウンネット記者に、大仏様の魅力をこう説明する。

「桜の時期、桜をまとったように見えることで有名な壷阪寺の大仏様。山寺なので雨が降ると霧が発生しやすくとても幻想的な風景が広がります。春以外にも新緑、紅葉と四季を通し魅力があります」

ここからは桜とアジサイ以外の季節の大仏様の姿を捉えたwasabitoolさんの写真を見ていこう。

新緑の中の天竺渡来大釈迦如来石像(画像はwasabitool@wasabitoolさん提供)
新緑の中の天竺渡来大釈迦如来石像(画像はwasabitool@wasabitoolさん提供)

こちらは22年4月29日に撮影されたもの。さわやかな緑が一面に広がる新緑と大仏様のコラボレーションは優美だ。

紅葉と天竺渡来大釈迦如来石像(画像はwasabitool@wasabitoolさん提供)
紅葉と天竺渡来大釈迦如来石像(画像はwasabitool@wasabitoolさん提供)

燃えるような美しさを持った紅葉と優しい大仏様の表情。19年11月17日に撮影されたこの1枚からは、紅葉と大仏様の調和による情緒的な趣が感じられる。

春夏秋冬。季節の移り変わりによってその時々の魅力を見せてくれる大仏様。1年中が「見ごろ」と言ってもいいだろう。

奈良を訪れた際は、東大寺だけでなく、壷阪寺にも訪れたい。いつ来ても、必ずあなたを魅了してくれるはずだ。

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