叩かれ続けて数百年、今や驚きの白さ 完全に「顔面崩壊」しちゃってるお地蔵さまがこちらです
2022.03.26 17:00
叩かれ続けてのっぺらぼう化
こちらが、その「かんかん地蔵」の姿である。
頭から肩にかけては、ほとんど真っ白。胴体の中心も白くラインが入っているような状態だ。隣に立つ「仲直し(なかよし)地蔵」と比べれば、そのヴィジュアルの特異さは一目瞭然である。
「かんかん地蔵」はなぜ、こんな姿になってしまったのか。記者が3月10日、安養院の住職に取材をしたところ、こんな話をしてくれた。
「かんかん地蔵は、叩くと『かんかん』と音が鳴ることからその名前が付けられています。ずっと叩いてもらってきたので、削れてしまっているんです」(安養院の住職)
叩くとご利益がある――そんな噂が人々に広まり、叩かれ続けてきたかんかん地蔵。1699年の建立後、一度も交換されず現在に至っているそうだ。