社会課題に立ち向かう「挑戦者」×「最強のセコンド」 未来を変える戦いが、広島で始まっていた!
2022.03.08 12:00
提供元:広島県
なぜセコンド制度を導入したの?
夢に向かって走る人を、力の限り応援する人がいる――そんなセコンド制度は、どのように生まれたのか。
記者は次に、「RING HIROSHIMA」事務局を運営する広告代理店・第一エージェンシー(本社=広島県福山市)の宮川洋一ゼネラルマネージャーに話を聞いた。
「過去のプロジェクトを通して『ひろしまサンドボックス』内の関係者も増えてきたため、実証実験してくれた先輩たちが、後から来たチャレンジャーを引っ張っていくような場所を作りたかったんです。
そうなるためにチャレンジャーを直で運営が支援するのではなくて、『セコンド』も募集することにしました」
そう、「RING HIROSHIMA」では挑戦者だけでなく、「セコンド」も全国から公募したのだ。
挑戦者の募集と同様ネット上に広告を出すほか、ひろしまサンドボックスにかつて関わったことがある人に個別に案内を送ることも。その結果、はじめてサンドボックスを知った人、過去の実証実験に参加した人の両方から応募があった。
「挑戦者のファイトマネー(100万円)ほど活動費を用意できなかったものの、元木さんのように『広島を盛り上げたい』『スタートアップを支援したい』という人が沢山いらっしゃって嬉しかったですね」
そうやって集まったセコンドたちは挑戦者たちと共に、コンサルティング会社・LTSが提供する研修「エフェクチュエーションブートキャンプ」を受講。
ビジネスを成功に導くための行動方針を学ぶもので、研修会では「起業家の行動原則を体感してもらいました」と日野浦さん。プロジェクトごとに「自分自身が何をしたいのか」「実践していくにはどんな手段があるのか」という問いを解決するためにアイデアを出し合った。
宮川さんによると、この研修がセコンドのモチベーションアップにつながり、また、挑戦者同士の横のつながりが生まれるきっかけに。加えて事務局でもチャットツール「Slack」やビデオ会議ツール「zoom」などを活用し、挑戦者やセコンドが困ったときには相談できるようにすることで、「みんなで成長する環境」を整えたという。