「『私なんていなくなっちゃえばいい』。高校の勉強についていけず、思いつめた私は電車の中で...」(埼玉県・10代女性)
「こんな私がいない方が親だって苦労しないで済む」
車内で単語帳を眺めながら、
「どうして私だけこんなに成績が悪いんだろう。もう誰からも期待なんてされてない、こんな私がいないほうが親だって苦労しないで済む。私なんて居なくなっちゃえばいいのに」
と、色々なことを考えていたら、ついその場で泣いてしまいました。
すると、私が鼻をすする音が聞こえてしまったのか、70歳くらいのおじ様が私の近くへとやってきて、声をかけられました。
「お嬢さん、あなたに何があったのかは分かりません。
けれどね、あなたは私よりもずっと若い。若いんだからこれからの人生、諦めなければきっと良いことがあるよ。今日泣いた分、明日明後日、未来には良いことが待ってるはずだから、ここで素敵な未来を諦めてしまうのは勿体ないよ」
おじ様は小さな声で、そう励ましてくれました。
私はお礼を言おうとしましたが、そのおじ様はすぐに電車を降りてしまい、その後毎日同じ時間の電車に乗っても、再び会うことはできませんでした。
もし、声をかけてくださったおじ様がこの投稿を見てくださっているなら、「ありがとうございます」とお伝えしたいです。
おじ様のおかげで、今の私があります。その後少しずつですが成績も良くなり、大学受験にも合格して、春からは大学生になるんです。
私もおじ様のような人に寄り添える大人になるために、大学では福祉の道を選びました。
おじ様には本当に感謝の気持ちしかありません。本当にありがとうございました。
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