「ロッキン中止要請」の茨城県医師会は、新音楽フェス「LuckyFes」に何を思う? 事務局長を直撃してみた
2022.02.25 20:21
LuckyFesはどう捉えている?
21年のロッキン中止で注目を集めた茨城県医師会。開催に向けて準備が進むLuckyFesはどう捉えているのか。22年2月25日、Jタウンネット記者は茨城県医師会の事務局長に取材を行った。
まず、LuckyFesに対する印象を聞いた。
「LuckyFesにつきましては、地元振興、賑わいづくりにもつながりますから、開催自体に反対の意思はありません。また、地元の医師会としてコメントする立場にないとは思いますが、今回のイベントが素晴らしい催しになってほしいと思っています」(事務局長=以下同)
イベントの成功を願う気持ち――それは鈴木会長も持っているという。
「2月2日に茨城放送の堀オーナー、阿部(重典)社長が鈴木会長のもとを訪れて、イベントの開催を検討しているとの報告がありました。
私もその場にいたのですが、鈴木会長は地域の活性化のためにも良い催しになってほしい、との旨の話をしていました。
それと併せて、くれぐれも開催地の地元の医師会との調整をしてほしい、と堀オーナーと阿部社長に話しています」
地元医師会との調整を訴えた鈴木会長。そこには、前年のロッキンでの出来事も関係しているようだ。
「ロッキンのときは、医師会として開催することを知ったのが(21年)6月18日。イベントの開催(編注:21年のロッキンは8月7~9日、14~15日に予定されていた)まであまり時間がないタイミングでした。そのときに、地元の医師会からロッキンサイドから具体的な協議がないと。
全国から多くの人が集まる全県がかかわるイベントで、事前になにもないのは心配だとの話も地元の医師会からありました。それで県内の医師会の総意として(21年)7月2日に要望書を出したんです」
鈴木会長は21年7月14日の会見で「もっと早く医師会に話をいただければ具体的な話し合いもできた。我々としても残念」と述べる。
「大きなイベントをやるときは医療機関が協力するのはよくある話。イベントから救急車で搬送される人が出てきても、協力がないと対応が難しいです。
LuckyFesも、まずは開催地の地元の医師会と、どういうイベントになるかといった話をしていただく。その後に県の医師会に話があったら、協力についても検討します」
茨城県の新型コロナウイルス感染者は2月11日に1日に発表される感染者数として過去最多の1703人を記録。2月24日にも1273人の感染が発表されている。まだコロナの収束が見えない中、地元の医師会との緊密な連携もフェス成功の大きなカギの1つとなるのかもしれない。