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あの時はありがとう
旅先いい話

「2歳の息子がどこを探しても見つからない。泣きながら家に帰ると、びしょ濡れの中学生がやってきて...」(大阪府・40代女性)

井上 慧果

井上 慧果

2022.02.17 11:00
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「もう時間は戻せないけれど、どうか...」

その後のことはあまり覚えていません。

息子のことで頭がいっぱいで、とにかくお礼を言って、帰ってもらったと思います。

近所の中学生だということは、ジャージだったか、制服だったか忘れてしまいましたが、どちらかを着ていたのでわかりました。

それからも日々に追われ、何も行動しないまま、息子は彼らと同じ中学生になりました。

息子も中学生に(画像はイメージ)
息子も中学生に(画像はイメージ)

こんな奇跡を起こしてくれた2人にロクにお礼もしなかったことを、本当に悔やんでいます。

せめて、中学校にすぐ連絡を入れれば、特定できたかもしれません。制服(もしくはジャージ)を濡らして、怒られたかもしれない。風邪を引いたかもしれない。

すごいことをしたのに、ロクに感謝もされず、彼らは傷付いたかもしれない。

もう時間は戻せないけれど、どうかこの感謝の気持ちが、彼らに届きますように。

本当に本当に、ありがとう。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

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