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誰も助けてはくれない――雪道で動けなくなった1人の教師は投げやりになり「それなら、皆困ればいい」

井上 祐亮

井上 祐亮

2022.01.18 11:00

「心身共にへとへとなのに、誰も助けてくれない」

今から9年前の冬、父が癌で余命数ヶ月と宣告され、入院していた時のことです。

私は毎日、仕事が終わってから父のもとへと通っていました。

その日は日中の降雪で路面状況が非常に悪く、まるでモーグル会場のよう。皆のろのろ運転で、渋滞していました。

私の車は四輪駆動ではないので、停車する時には慎重に場所を選ばないと発進できなくなってしまいます。

ところが、渋滞のせいで思いも寄らないところで停車してしまい、前進もバックもできなくなってしまいました。

どうしよう...(画像はイメージ)
どうしよう...(画像はイメージ)

いろいろ試してみても動けません。氷の塊になってしまった雪はどけることもできません。

後ろに連なる車は皆、知らんぷりです。

日々、病状が悪化して苦しむ父。仕事の後、吹雪の中を30キロ走って病院へと向かう毎日。心身共にへとへとなのに、誰も助けてくれない。私が動かなければ後続車だって動けないのに。

――それなら、皆困ればいいでしょ。私は、投げやりな気持ちになっていました。

「ぼく、横をずっと歩いてついていきますよ!」
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