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あの時はありがとう
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誰も助けてはくれない――雪道で動けなくなった1人の教師は投げやりになり「それなら、皆困ればいい」

井上 祐亮

井上 祐亮

2022.01.18 11:00
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「ぼく、横をずっと歩いてついていきますよ!」

その時、「ぼく、押しますよ!」という声が聞こえました。

見ると学生さんらしき若い男性が私に話しかけているのです。

「窓を開けてください、声をかけますから、それに合わせてアクセル踏んでくださいね!」

それだけではありません。

「この路面だとまた動けなくなるかもしれないから、ぼく、横をずっと歩いてついていきますよ!」

何度も声をかけながら一生懸命押してくれたおかげで、私の車はやっとのことで脱出できました。そして彼はそのあとも、車の横をずっと一緒に歩いてくれました。

なんて優しい人だろう(画像はイメージ)
なんて優しい人だろう(画像はイメージ)

へとへとだった私の心に、彼の優しさがどれだけありがたく沁み入ったことか。

それなのに、ようやくスムーズに車が流れ始めた時、停車することを恐れた私は、窓を全開にしてお礼の言葉を叫ぶのが精一杯でした。

おそらく地元の大学の学生さんだったと思います。黒っぽいダウンにニットキャップのお兄さん、あの時は本当にありがとうございました。

私は教員で、折に触れ生徒たちにあなたのことを話しています。生徒たちもあなたのようになりたいと言っていますよ!

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてく れた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォーム、公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)

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