ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
旅先いい話

「生まれたばかりの息子を迎えに行く日、顔が悲惨な状態に。朝一番で病院へ行ったけど...」(愛知県・20代男性)

大久保 歩

大久保 歩

2022.01.10 11:00
0

病院って、どうしてあんなに待ち時間が長いんだろう。仕事がない土日に病院へ行くと、特にそう感じることが多い。

具合が悪いときに長時間イスに座っているのは苦痛だが、診察してもらうためなら仕方ない......とはいえ、もしも大切な用事がある日だったら。長い待ち時間にやきもきしてしまうのは間違いないだろう。

長い待ち時間...(画像はイメージ)

愛知県在住のJタウンネット読者・Tさん(仮名、20 代男性)から、かつて病院で経験したエピソードが届いた。

近所の皮膚科での治療がうまくいかなかったため、紹介された有名病院を訪れたTさん。実はその日は、コロナ禍の中、生まれたばかりの次男と妻を迎えにいく約束があった。

朝一番で行ったものの、有名なだけあり病院はとても混んでいて、約束の時間には間に合いそうになく......。

そこで彼は、人の温かさに触れたという。

朝イチで行ったのに、整理券は...

私と妻、当時1歳の長男、そして当時0歳の次男の4人家族なのですが、次男が生まれたころ、忘れられない出来事がありました。

次男誕生から1週間ほどが経ち、妻と次男を迎えに行く日が決まりました。コロナ禍だったため、やっと会えると楽しみにしていました。

しかし、迎えに行く2日前に、私の左頬にできものができてしまい近くの皮膚科へ。

そこは昔ながらの処置をする病院でした。頬にメスを入れられ、綿を詰められ......悲惨なことに。そこで、医療従事者である叔母に助けを乞い、良いお医者さんのいる病院を紹介してもらいました。

けれど、その翌日はついに妻と次男を迎えに行く日。時間に間に合うのか......不安でしたが、紹介された病院にとにかく朝一番で行ってみました。

着いてみると、さすがは有名な病院。既に、整理券番号は14番です。

次男たちを迎えに行く時間に間に合いそうにありませんでしたが、いちおう、14番が何時頃になるか聞いてみると、お昼前とのこと。迎えに行くのは10時です。自分の治療は諦めざるを得なくなりました。

約束に間に合わない!(画像はイメージ)

すると、1歳児を抱えた私を不思議に思ったのか、看護師さんが「どうされたのですか?」と聞いてくれたので、事情を話すことに。昨日の皮膚科でのこと、今日は妻と次男に会えることを伝えました。

そのとき、その会話を聞いていたらしいおばあさんが歩み寄ってきて、こう言いました。

「それは大変だ、そんな顔でお子さんに会いたくないだろうに。私は4番だから、あなたの番号と変えてあげる」

そこに、別の患者たちが......

驚きながらも、「そんな!朝から並んでいたのに申し訳ないです!」と返すと、おばあさんは「私は大丈夫なの、気にしないで」と4番の整理券を渡してくれました。

すると今度は別の女性が、「私2番です。こっちの方が早いので」。さらにその直後、おじいさんが「1番です。これ使って」......。

嬉しくて泣きそうな私に、看護師さんが「先生から今すぐ処置をすると言われました、中へどうぞ」と言ってくれました。

すぐに処置を受けられることに(画像はイメージ)

その結果、私はきれいに左頬の処置をしてもらい、妻と次男を迎えに行くことができました。人の心の温かみを感じ、車の中では号泣......。

あのとき助けてくださった方々、病院の方々、本当にありがとうございました!

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

Jタウンネットでは、読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォーム、公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、「いつ、どこで出会った人に、何について感謝を伝えたいのか(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)」を、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※なお本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)

PAGETOP