ユラユラ揺れる...おまんじゅう? 理想とかけ離れすぎた「冬のハンモック泊」の現実に反響
「朝布団から出られない」ってのと同じですね

こちらは、ハンモックの上で朝を迎えた「現実」の投稿者。その姿はまるで雪だるまやマシュマロだ。暖かそうなモコモコにくるまって、ハンモックに完全に収まっている。
おまけに頭上や背中にかけて、日差しなどを防ぐタープも見える。。「理想」と比べると、全然開放感が無い――そんな「現実」に、ツイッターにはこんな反応が寄せられている。
「出れぬ。出れぬのだ」
「冬の朝はクソ寒い」
「10度以下になると本気で寒いからね」
冬のハンモック泊とは、いったいどれほど厳しいのか。Jタウンネット記者は16日、投稿者のともさんに詳しい話を聞いた。
ともさんは岐阜県在住で、バックパックにおさまるコンパクトな荷物でキャンプ旅をする「ハンモッカー」。ハンモックをこよなく愛し、キャンプ雑誌やWebメディア、SNSなどを通じてハンモック泊の魅力を発信している。
「理想」と題した写真は、20年6月頃、関西地方でハイキングを行った時のもの。「気温は20度くらいだと思います」と述べる。ともさんによると、このくらいが「とても快適」な気温らしい。
一方、「現実」の写真は21年12月中旬の朝に撮影したものだという。岐阜県内に所有しているプライベートキャンプ地に泊まった時のもので、山中のため気温は「3度くらいだったと思います」。
あまりに外気が低く寒すぎるため、マイナス12度まで対応した通称「トップキルト」(※寝袋の背中部分が開いている物)で体を包み、ハンモック本体の下に「アンダーキルト」(マイナス8度まで対応)をつけ、寒さ対策をしたという。
「どちらもダウン素材で、羽布団のような感じで包まれるととても暖かいんです。そこにさらに湯たんぽも入れているので、出ている顔の部分以外は実はポカポカです」

また就寝時にはタープでハンモック全体を覆って、風除けにしているそうだ。
寒さ対策を入念に行っているため「外に出たくない、ハンモックから降りたくないという...。『朝布団から出られない』ってのと同じですね。夜中トイレに行くのも寒いのでキツいです(笑)。一度暖まると本当に出たくなくなります...」(ともさん)。