「登校したはずの息子たちが、知らない老人の車に乗って帰宅。降りてきた長男は、悪臭を放っていて...」(富山県・50代女性)
子供がいると、毎日心配事が尽きない。
いつ、どんなことが起こるか分からないとハラハラしている人もいるだろう。
富山県在住の読者・Nさん(50代女性)から、子育て中に経験した驚きのエピソードが届いた。
それは、Nさんの息子が小学6年生だった、10年前の出来事だ。
20分前に、集団登校の先頭を歩いて学校に向かったはずの息子。それが、わずか20分ほどで家に帰ってきてしまった。しかもなんと、知らない人の車で――。
いったい、何があったというのだろうか。
「途中で途方に暮れてた」
10年前、長男が小6のときのお話です。
朝7時ごろ、長男は次男と共に集団登校の先頭を歩いて、学校へと出かけていきました。
それからわずか20分ほど経って、自宅のピンポンが鳴りました。私は子供たちを見送り、のんびりしていたところでした。出てみると、知らない車から長男と次男が降りてきました。
「なんで?どうしたん?」
そう聞いていたら、車から70代くらいのおじいさんが降りて、言うのです。
「この子が途中で途方に暮れてたから乗せてきた」
いったいどうしたのかと長男を見ると、大変なことになっていました。
「風のように去って行かれました」
長男は、お腹を壊して、漏らしてしまっていたのです。次男は一人で学校に行くことが出来ずに、一緒に乗ってきたようです。
乗せてくださった方は2人を降ろして、風のように去って行かれました。
お礼は伝えましたが、名前をお聞きすることもできませんでした。
悪臭を放つ全然知らない子を快く乗せてくれて、本当にありがたかったです。
このご時世では簡単に乗せてあげる事も難しいですが、そんな機会があったら私も乗せてあげようと思いました。
あの人に伝えたい、「あの時はありがとう」
集団登校中、突然の腹痛に襲われ、トイレにも行けずに漏らしてしまったNさんの長男。どれほど不安だったことだろう。そんな状況を救ってくれたおじいさんは、きっと彼にとっても忘れられない存在になっているはずだ。
皆さんにも、困っている時に手を差し伸べてくれた人はいるだろうか。
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11月29日12時25分編集部追記:記事初出時の誤字を修正しました。