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いろんな地酒が月一回、自宅のポストに届くだと? 飲み比べを楽しめる「日本酒定期便」がめっちゃ良い

井上 慧果

井上 慧果

2021.11.27 20:00
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コロナ禍で、家飲みをする機会も増えた。

しかし、ついつい同じお酒ばかり選んでしまってマンネリ化してきてしまっている......なんてことはないだろうか。

そんな人にぴったりなサービス「日本酒定期便」がツイッターで注目を集めている。

3種類の日本酒(画像は「SAKEPOST」公式ツイッターより)
3種類の日本酒(画像は「SAKEPOST」公式ツイッターより)

その名は「SAKEPOST」。「ポストに届く日本酒定期便」として、21年11月からサービスを開始した。

毎月、3種類の日本酒が100ミリリットルの飲み比べサイズでパウチされ、ポストに届く。

3種類はそれぞれ別の酒蔵が作っていて、サービスを通じて飲んだ感想を酒蔵に送ることができるとのこと。お酒好きにはたまらない、楽しそうなサービスだ。

「酒蔵をたくさんの人に知ってほしい」

この「SAKEPOST」に心をくすぐられた酒飲みたちは少なくないようだ。ツイッターではこんな声が上がっている。

「え~~なにこれ面白そう!まだ知らぬ美味しいお酒に巡り会えるの良い」
「これは惹かれる...」
「これなら、いろんなお酒楽しめる」
「お試しにはちょうど良いのかも 気に入ったらお取り寄せ.........みたいなwww」
「凍らせてシャリキンにしたい」
 パウチもオシャレ(画像は「SAKEPOST」公式ツイッターより)
パウチもオシャレ(画像は「SAKEPOST」公式ツイッターより)

「SAKEPOST」を企画したのは、新潟県長岡市で食品開発等を行う企業「FARM8」。Jタウンネット記者は同社代表取締役の樺沢 敦さんに話を聞いた。

樺沢さんによれば、新潟県には90近い酒蔵があるものの、そこで作られたほとんどの酒は地元で消費されている。全国的に知られている酒蔵は全体の1割ほどだという。

そんな現状が、「SAKEPOST」の誕生へと繋がった。このサービスでは、新潟を中心に厳選された酒蔵の日本酒が届くのだ。

「飲めばとても美味しいのに、知られないまま継続が苦しくなる酒蔵もあるため、できる限り多くの方に知ってもらいたいと思ったのがきっかけです」(樺沢さん)

また、100ミリリットルの飲み比べサイズを3種類、という形式にした理由については、次のように説明する。

「若い方にはお酒の飲み比べをたのしむ傾向があるため、多くの酒蔵の飲み比べを定期的に楽しんでもらいたいと考えました。飲み比べには1合(180ミリリットル)でも多いという声もあり、100ミリリットルで3つの飲み比べセットを届けるというパウチスタイルにたどり着きました」

感想のシェアもできる

SAKEPOSTには、日常酒プラン(月額1210円)と吟醸酒プラン(月額1980円)の2プランがある。日常酒プランでは本醸造酒・純米酒・普通酒など、吟醸酒プランでは純米大吟醸・大吟醸・純米吟醸・吟醸酒などの酒が届く。

どちらのプランでも1年間は銘柄が被らないように選定しているそうで、1か月に3銘柄、1年間継続すると36銘柄の日本酒を飲み比べられる。また、過去に自分が飲んだものにどんな感想を持ったかをマイページに記録していくことができるため、

「日本酒経験値が上がっていくのも楽しんでもらえるのではないかと思います」

と樺沢さんは話した。

パウチ容器には、アルコール度数や原材料など日本酒の基本要素は書かれているが、なんと酒蔵の名前や銘柄などは書かれていないそう。これもこのサービスの特徴のひとつだ。

代わりに、スマホでQRコードを読み取ることで、銘柄情報を知ることができる。

「そこで飲んだ感想をアンケート形式で答えることができ、同じタイミングで飲んだ他の方がどんな味わいの感想を持ったのかなどを共有しながら飲むことができます。
飲んだ感想や応援メッセージを、酒蔵に伝えるという機能もつけました。これは、酒蔵と飲む人の距離を縮めることを目的とした機能です」(樺沢さん)

ひとの感想を見ながら飲むと、また味わいも変わってきそうだ。気に入ったお酒の酒蔵にメッセージを伝えられるというのも嬉しい。

QRコードを読み取る(画像は「SAKEPOST」公式ツイッターより)
QRコードを読み取る(画像は「SAKEPOST」公式ツイッターより)

今回、SAKEPOSTが注目を集めたことについて、樺沢さんは

「酒蔵と飲む人の距離を縮めたいと思って始めたサービスです。
話題になっているのを見て、日本酒を気軽に始めたいと思ってくれた方がこんなにいらっしゃったことが嬉しく、それを各酒蔵の蔵元や杜氏に伝えたところ、非常に喜んでくれました。
これをきっかけに、お気に入りの日本酒を見つけてもらい、1人でも多くの方が酒蔵ファンになってくれると嬉しいです」

とコメントしている。

普段日本酒を飲む人にとっても、あまり飲まないという人にとっても、新たな日本酒やお気に入りの酒蔵を見つけるきっかけを作るサービスとなるかもしれない。

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