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梶裕貴「実物を見るのは初めて」 舌が回りまくる薬でおなじみ「ういろう」が、実在するって知ってた?

松葉 純一

松葉 純一

2021.11.13 17:00
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どうして「小田原」の名物に?

しかし、室町時代中期におこった応仁の乱により京都は荒廃。伊勢新九郎盛時(のちの北条早雲)の「小田原で新しい国造りを」という思想に呼応する形で、五代目が薬の製法と共に小田原に移住したという。

「北条五代の約100年間は、外交力と知識を兼ね備えた重臣として北条家を支える一方、医薬師として領民の健康に寄与しました。豊臣秀吉による小田原攻めで開城した後は、武士の身分を捨て、医薬、商人として街づくりに尽力し、初祖より25代に亘り薬と菓子の伝統を守り現在に至ります」
「和菓子も家伝薬もすべて自社製造で、手間と時間をかけて丁寧に作っているため大量生産ができません。目の届く範囲での少量販売を基本としております」(広報担当者)

薬もお菓子も、少量生産・少量販売が基本。

ツイッターで、実際に売られている薬だと知らない人が多かったのも、納得かもしれない。

広報担当者を通じて外郎家の現当主に、今回話題になったことについて感想を聞くと、こんな答えが返ってきた。

「外郎売の台詞は滑舌の練習に広く親しまれている一方で、弊社は昔ながらに品質重視のモノ造りに徹しているので販路を拡大せず、存在も口コミでの拡散に限られています。
告知不足で申し訳ありませんが、意外性も当家の醍醐味として、是非観光を兼ねて小田原へ、そして外郎博物館へお越しください。お待ちしています」
「外郎売という言葉の文化を通じて、皆様とご縁が広がることは大変嬉しいですし、先祖も喜んでいると思います。多くの方に話題にしていただき感謝します」

一度でも「外郎売」になったことがある皆さん、本物の「ういろう」の効果を体感するために、小田原まで行ってみてはいかが?

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