「彼女と2人で行った温泉旅行。夕食で焼酎を注文したら、宿のオヤジの態度が急変し...」(東京都・40代男性)
旅行の楽しみといえば色々あるが、やはり宿での夕飯は外せないだろう。
地元のおいしい食材を肴にお酒を飲む。まさに至福のひと時だ。
しかし......旅をする場所によっては「どのお酒を飲むか」の選択がとても重要な意味を持つこともあるらしい。
Jタウンネット読者のLさん(40代男性)は、およそ20年前、鹿児島県でまさにそんな体験をした。
県内の温泉地に宿泊したLさんは、宿で夕食を食べる際にビールを注文。
しかし、続く2杯目から焼酎を注文したところ、宿のオヤジさんの態度が一変したという。
最初は素っ気なかったけど......
20年ほど前、彼女と一緒に鹿児島県の指宿温泉に泊まりました。
その宿で夕食を取った際にビールを頼んだのですが、注文を受けた宿のオヤジさんは、
「あ、ビール(ふーん)」
みたいな素っ気ない態度でした。しかし、2杯目に焼酎を頼んだら......。
そのオヤジさんがいきなり笑顔になって、
「鹿児島に来たら焼酎呑みたいですよね!」
と言い、私のグラスに並々と焼酎を注いできたんです。
チェックアウト時の精算で衝撃が走る――!
続く3杯目も焼酎を頼んだら、今度は「お好きなだけ」と一升瓶をドン!
さらに「焼酎とあうよ」と鹿児島名物のキビナゴの刺身も持って来ました。
私は「いや、頼んでないですけど」と言ったのですが、オヤジさんは、
「美味しい肴と美味しいお酒を呑んで鹿児島のいい思い出を作ってほしいから」
と、さらにさらに薩摩地鶏の刺身まで持って来て、最終的にはオヤジさんや別の宿泊客も混ざっての大宴会が0時過ぎまで展開されました。
そして翌日、チェックアウト時の精算では、
「ビール:800円、焼酎:100円」
の表記が。「何かの間違い?」と思って私が尋ねてみたら、オヤジさんいわく、
「鹿児島では焼酎は水だから」
とのこと。
その時一緒に行った彼女は、今は私の妻。20年近くを経た今でも、「鹿児島、また行きたいね~」と話しています。
「忘れられない旅先でのエピソード」、教えて!
ビールを頼んだ時とは打って変わって気さくになったオヤジさん。焼酎愛・地元愛とサービス精神に溢れた彼のお陰で、Lさんたちの鹿児島旅行は本当に、いい思い出になったようだ。
皆さんの中にも、旅先でこうした素敵な出会いや体験をした人はいるだろうか。
Jタウンネットでは読者の皆様の「旅先のほっこりエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、旅行に行った時期・場所、具体的なエピソード(どんなことにほっこりしたのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。