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このダンディすぎる男性は誰?←皆さんもよく知る、日本人俳優です 都城市「盛りすぎ」広告の真実

横田 絢

横田 絢

2021.11.02 12:00
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小麦色の肌と、艶やかで豊かな髪。キリリと凛々しい眉に、くっきりとした二重瞼の色気のある眼差し。肌触りのよさそうな金ぴかの衣服を身に着けたこのダンディな男性を、読者のみなさんはご存じだろうか。

彼は、11月1日に宮崎県都城市が公式YouTubeチャンネル上で公開したWEB動画「真実を伝える広告」に登場している人物。「2020年度ふるさと納税受入額日本一」に輝いた同市の肉と焼酎のおいしさをアピールするために、都城出身の超有名日本人俳優を起用したらしいのだが――正直なところ、筆者には全く見覚えがない。

映画もドラマもそれなりに見ているはずなのに、宝石で着飾った豚や牛、クロヒョウや鶏と一緒に映っていても霞まないほど存在感抜群の俳優を見逃していたということだろうか。自分のぼんやりっぷりに、衝撃を受けるほかない。

と思っていたら、実はこちら、コンピューターで加工に加工を重ねた「盛りすぎ画像」だという。

誰を盛り盛りに加工したのかというと......なんと、温水洋一さんだ。

いったい、どんな過程を経てこんな姿になったのか。そして、都城市はこの動画で何を伝えたかったのか。

とりあえず、加工前の写真をご覧いただこう。

ああっ、髪の毛が!

これが「真実」の姿である。

見覚えのありすぎる温水洋一さんの姿。さっきとは、全然違う!ほっこりアットホームで、街の写真館で撮影する記念写真のような雰囲気だ。

それぞれが王様のような威厳を放っていた動物たちは、実はキュートな置物や小さな動物だった。背景の高そうに見えたカーテンも、庶民的な柄と質感である。これが「アレ」になるなんて......加工の力、ヤバすぎる。

しかし、そんな中で変わらないものもある。それが、この動画で市が伝えたかったことなのだ。

加工後から加工前へ、どんどん巻き戻っていく画像。丸みを取り戻す顔の輪郭、消えていく二重幅、どんどん薄くなる髪の毛......。

唯一変化がないのは、サイドテーブルの上に置いてある「肉と焼酎」――温水さんも大好きだという「黒霧島」「赤霧島」と、100グラム2000円の都城産宮崎牛サーロインだ。

「盛りすぎ」な広告のなかで「本物」だったのは、焼酎と肉のおいしさだけ、ということらしい。

気になる「メイキング動画」も公開中

市が発表したプレスリリースによると、温水さんは撮影前に加工後の「完成予想写真」を見て、一瞬たじろいでいたという。しかし、すぐに気を取り直してカメラの前へ。

肩にはヒヨコ(置物)、膝には加工後にクロヒョウへ変身する黒猫のススちゃんを乗せ、撮影に臨んだそう。ススちゃんは20年の市のプロモーションでも温水さんと共演していて、膝の上でまったり過ごしていたそうだ。

市公式YouTubeチャンネルでは、温水洋一さんのインタビュー動画も公開中。

温水さんやススちゃんがどんな様子で撮影に臨んでいたのか。「真実」の姿が映っているので、気になる方はぜひこちらもご覧いただきたい。

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