北海道で「うんちあり」と書かれた道を見つけたら→要注意! 実はマジメな「危険信号」です
2021年10月20日、次のような写真がツイッターに投稿され、話題になっている。
写真には、「うんちあり」という黄色の文字が見える。
投稿者の「日報さん」(@nippou_)さんはこの写真に、こんなつぶやきを添えた。
「北海道、これが『ヒグマ危険』という意味の書き置きですので旅行中の方は気をつけてくださいね...」
つまり、「うんち」とは、ヒグマのそれなの......?
このツイートには、13万件を超える「いいね」が付けられ、今も拡散中(10月22日現在)。注目度は相当高いようだ。
ツイッターでは、こんな声が寄せられている。
「一瞬ネタかと思って笑いそうになったけど笑えない真面目なやつだった」
「ギャグかと思ったら 結構真剣な危険信号だった」
「熊のそれが見分けられる道民凄い!って思ったけれど、それを書いた人も見た人もそこを歩いている、という事実が怖い」
「わりと家の近くウロウロしてるっぽいので、早いとこ 冬眠してもらいたいものです。こわいこわい」
「完全に生活空間(怖)」
現場はいったいどんな状況だったのか? Jタウンネット記者は、投稿者「日報さん」に聞いてみた。
「栗とどんぐりが不作の年は、要注意」
投稿者によると、道路にこのような表記がされることは、「毎年のことなので特に新鮮さはない」。それでもツイートしたのは、秋の北海道旅行に行く人に、知っておいてもらいたい知識だからだという。
「栗とどんぐりが不作の年は、民家の近くまできてこういう書き置きが増える傾向にあります」(「日報さん」)
こんな表記を見つけたら、ヒグマに注意。旅行者の安全のためのアナウンスだったのだ。
ツイッターの反応に対して投稿者は、「面白かったのは、昔北海道に住んでおられた方が懐かしいとおっしゃっていたことですね。地域ごとに危険の知らせ方にも幅があり、立て看板など地元の方法の紹介をしてくださった方も印象的でした」と、コメントした。
次にJタウンネット記者は、北海道庁に電話取材した。
答えたのは、環境生活部の自然環境課の担当者。ツイートの写真を見てもらいながら、実際にクマのフンが発見された際、こういう措置が取られることはあるのか、聞いてみた。
今年はドングリやヤマブドウの実なりが不作で...
「地方自治体や地域社会によって、対応はさまざまです。通常、立て看板などによる場合が多いかと思います。場所によっては、こういう措置が取られることもあるのでしょう」(北海道庁環境生活部担当者)
自治体として行う場合もあれば、地域の団体や有志が行う場合もあるという。
北海道庁としては、「秋のヒグマ注意特別期間」として、とくに注意を呼びかけているという。今年はドングリやヤマブドウの実なりが不作で、各地で人身被害が増えているそうだ。
これから北海道を目指す旅行者はもちろん、ヒグマの怖さを知る道民も、くれぐれもご注意を。
なお、話題の写真を投稿した「日報さん」さんは北海道に住む戦国時代好きのコスプレイヤー。 ツイッターでは北海道での暮らしについてなども呟いているので、旅行前に覗いてみるのもいいだろう。