まさに「シャカリキ」なペダリング 仏がロードバイクにまたがったシュールすぎるポスターに反響
仏様がスポーティーなロードバイクにまたがっている――。
そんなユニークなデザインのポスターがツイッターで注目を集めている。
こちらがその話題のポスターだ。
裾を端折り、前傾姿勢でスポーティーな自転車にまたがる仏の姿。しかも全身金色。何ともシュールで面白いが、いったいどういう状況なんだ......。
思わず立ち止まってしまいそうなほどインパクト絶大なポスターに対し、ツイッターでも
「ちゃんと裾留めバンドをしているのがポイント高いw」 「か...かっこいい...もし当時自転車があったらこのように教えを広められたのかも知れませんね...」
「聖☆おにいさんだwww」
「まさに釈迦力(シャカリキ)運転」
といった反応が寄せられている。
「他にはない絵」でアピールしたかった
このポスターは兵庫県・淡路島に点在する、「十三仏」をまつる13の寺――「淡路島十三仏霊場」を自転車で巡ろうと呼びかけるもの。寺は淡路島をぐるっと一周するように位置しており、公式ウェブサイトによればその全行程は約164キロ、車で回ればおよそ9時間かかるという。
なお「十三仏」とは、死者を極楽浄土へ導く仏たちで、千光寺は不動明王、永福寺は釈迦如来......といったように、13の寺はそれぞれ異なる本尊をまつっている。
Jタウンネット記者は仏が自転車を漕ぐポスターが誕生した経緯を、淡路島十三仏霊場の一つである智積寺の住職に聞いた。
ポスターは淡路島十三仏霊場の40周年記念として、4年前から淡路島内、京阪神、四国八十八ヶ所の寺院関係と自転車関係施設に配布しているものだという。
デザインしたのは、京都府在住の日本画家・諫山宝樹(いさやま・たまじゅ)さん。淡路島十三仏霊場会が、
「自転車で十三仏霊場を周るという企画を、諫山さんらしく他にはない絵にしてください」
と依頼したそうだ。今回、ポスターがツイッター上で話題になったことについて、住職は
「凄くありがたいです。自転車の方は勿論、お車の方も風光明媚で美味しい物が沢山ある淡路島を楽しんでいただきたいです」
とコメントしている。
また、この取り組みに関わっているボランティア団体「Awajiロードバイクサポーターズ」は、ポスター掲示が始まった4年前から、2年ほどはイベント開催等を行っていたそう。だが、21年現在はコロナ禍であることもあり、問い合わせや依頼があれば対応しているものの、具体的な活動はできていないという。しかし、今回ポスターが話題となっていることについては同団体事務局も
「現在でも自転車のお客様に来ていただけたらこれまでの活動の成果ということになりますので、大変喜んでおります」
としていた。
淡路島十三仏霊場を参拝する予定がある、またはしてみたいという方は自転車での巡礼もぜひ視野に入れてみては。