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足元から始まる「スマート農業」 広島のこまつな畑で「自動搬送ロボット」が走った日

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2021.10.08 15:00
提供元:広島県

スマート農業、若手農家に取り入れてほしい!

今回の実証実験は、3年計画で進めている。

CuboRexが担当する実証実験は、1年目でクローラロボットの動作を、2年目でさらなる使いやすさや耐久性などを、それぞれ段階を踏んで検証していく。

羽田さん(中央)「代表の寺嶋は、現場での実体験から要件をまとめ、設計にも落とし込めるエンジニアです」
羽田さん(中央)「代表の寺嶋は、現場での実体験から要件をまとめ、設計にも落とし込めるエンジニアです」
「そして3年目は、ほかの農場や地域への横展開も視野に入れ、収益化の面を検討したいと考えています。
ビジネスとしては、クローラロボットによる自動化の何がメリットなのか、どういう価値を提供するのか、明確にうたえることが必要です。 ここは、サービスの提供の仕方(買い切り、レンタル、シェアリングなど)にもかかわることので、詰めていきたいところです」(CuboRex・羽田さん)

稼げる農業をめざして――。広島県庁の児玉さんは

「生産者の高齢化や、人口減にともなう農業労働力の確保の観点からも、実証実験を成功させて『稼げる農業』への道筋をつけてほしい」

と期待を寄せていた。

「いま、安芸太田市や隣接する広島市などでも、ほうれんそう・こまつなを栽培する若手農家たちが活躍しています。
生産性の高い経営モデルが確立できれば、彼らもきっと取り入れたいと考えるはずです。
彼らの生産性が高まれば、農業経営の規模拡大や、雇用増加を生み出す好循環につながっていくでしょう。
それがひいては、広島県へのUターン・Iターン就職への呼び水となって、広島県の活力になる――そんな理想も描いています」(広島県庁・児玉さん)
実証実験に関わる皆さん
実証実験に関わる皆さん

スマート農業と聞くと、大掛かりな取り組みばかりが注目を集めやすいところがある。だが、足元にこそ目を向けて、生産者が望むたしかな貢献を続けていくスタイルもまた、農業分野のデジタルトランスフォーメーションに弾みをつけていく。

<企画編集・Jタウンネット>

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