「飛行機が遅れたせいで、仮眠できる場所が見つからない。幼い娘を連れた私は仕方なく...」(静岡県・40代女性)
「寝る場所がないのですか?」
それは、大学生くらいの男の子でした。
「寝る場所がないのですか?」
と聞いてきたので、「仮眠室もいっぱいなのでロビーで場所を探そうと思って...」と言ったところ、彼は私たちを仮眠室まで連れて行き、
「僕の場所を空けますよ!
ここ、使ってください」
と言うのです。しかも、隣ですでに寝ていた彼の友人も起こし、「ここも使ってください」と!
「いえいえ! 娘は一緒に寝るので一か所だけでも大丈夫です!」と遠慮したものの、青年は寝ぼけた友人を連れてそのまま仮眠室から出て行ってしまいました。
お陰で朝までぐっすりと眠ることが出来ました。もう一度感謝の気持ちをお伝えしたかったのですが、翌朝起きた時にはその男性たちはすでに出発しており、会うことはできませんでした。
当時のことを思い出すたび、優しい気持ちになることができます。今はどこで何をしているのか分かりませんが、きっと優しい気持ちを持った素敵な大人になっていることと思います。
「忘れられない旅先でのエピソード」、教えて!
自分も疲れているだろうに、Jさんの幼い娘を見て、譲ってくれたのだろうか。彼らのおかげで、Jさんたちの旅行の最後の思い出は、優しいものになったようだ。
Jタウンネットでは、読者の皆様から「旅先のほっこりエピソード」を募集している。
コロナ禍で旅行に行きづらい今、せめて過去の旅行の素敵な思い出を一緒に振り返ってみるのはいかがだろうか。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、旅行に行った時期・場所、具体的なエピソード(どんなことにほっこりしたのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。