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旅先いい話

「旅先でランチタイムを逃し、空腹が限界に。食べるものを求め、入った土産物屋で...」(大阪府・30代女性)

福田 週人

福田 週人

2021.08.25 11:00
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「第二の故郷のような、そんな気持ちです」

「兵庫県の北部にある漁師町、香住に夫婦で旅行に行った時の話です。
旅館のチェックアウト後にゆっくり観光をしていたら、うっかりお昼ご飯を食べそびれてしまいました。
時間は昼の3時。当てにしていたお店は2時でランチの営業を終えていて、周りのお店も調べて巡りましたが軒並み閉まっていました。後で調べるとコンビニはあったのですが、駅からは遠かったので当時は知りませんでした」(C乃さん)

C乃さんたちの空腹は限界だったが、かといってお店はどこも開いてない。帰りの特急までは、まだあと1時間弱もある。

「仕方なく、近くにあったお土産屋さんに入り、食事になりそうな『かにまんじゅう』をレジに持って行きました。
レジの奥に電子レンジが見えたので、事情を説明してレンジで温めさせてもらえないかお願いしました」(C乃さん)

すると、彼女の話を聞いた店員はびっくりした様子で、

「お昼ご飯食べてへんの!? 今日は漁港が休みやから、やってないお店が多いのよ! ちょっと待っとき!」

と言って、どこかに向かっていった。

そして、彼女が戻ってきたとき、その手には味噌汁が......!

兵庫県のお土産屋さんで体験した「旅先いい話」(画像はイメージ)
兵庫県のお土産屋さんで体験した「旅先いい話」(画像はイメージ)
「『これ、お客さんみんなに出してるものやから。座って飲んどき!』と、店併設の市場に行って、お味噌汁を持ってきてくれたんです。
その時に頂いたお味噌汁の美味しさは忘れられません。お店を探して香住を歩き回って疲れた体に、お味噌汁の温かさと優しい味が染みわたっていきました」(C乃さん)

温かい味噌汁のおかげで「生き返った」と思ったC乃さん夫婦。そんな彼女たちに、その店員は更に、

「これ、電車の中で食べたらええよ!」

と言って、透明な容器を二つ持ってきてくれたという。

「そこには、たくさんのおにぎりとぎっしりのお刺身が入っていました。
お代を渡そうとしたのですが、お姉さんには『余ってたやつやから気にしないで』と言われ、受け取ってもらえませんでした。
沢山お礼を言って頂いたお刺身弁当。こんなに食べながら感動したお弁当は人生のなかで初めてでした。
香住のみなさんの観光客を大切に思ってくださる気持ちに感謝してもしきれません。
それ以来香住の大ファンになり、毎年必ず訪れていますし、お土産は必ずそのお店で買っています。
第二の故郷のような、そんな気持ちです」(C乃さん)

「忘れられない旅先でのエピソード」、教えて!

コロナ禍で旅行に行きづらい今、せめて過去の旅行の素敵な思い出を振り返りたいという人も多いだろう。

そこでJタウンネットでは読者の皆様の「旅先のほっこりエピソード」を募集したい。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、旅行に行った時期・場所、具体的なエピソード(どんなことにほっこりしたのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

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