「対向車の運転手が、血相を変えて手を振ってくる。何事かと車を止めるとまさかの事態で...」(静岡県・50代男性)
レッカーが到着したものの...
「そしてようやくレッカーが到着したのですが、『日曜日だから車屋に持っていってもたぶん休みで、後日また引き取りに来なければならない。自宅までレッカーのまま届けるにしても、距離にして300キロ位あるから料金もかなりの金額になってしまう』との事でした」(T麻さん)
そこで、多少は車の知識があるT麻さんはレッカーの作業員に、「ホームセンターに持っていってくれれば、そこで材料を調達して自分で何とか直して帰るから、そこまで乗せてくれませんか?」と提案した。
「すると、『オイルがかなり吹いてるからしっかり洗浄しないとまた燃えるよ。なんだったらウチの工場に来てやる?』と提案して下さったので、お言葉に甘えて工場で作業する事にしました。
30分ほど山道を走ってようやく工場に着き、リフトで車を挙げてもらいました。オイルクーラーの配管の取り回しを変えて接続していたら、レッカーの人が『前のタイヤ、内側ワイヤーが見えてるよ。要らないタイヤあるから変えていきなよ』といってタイヤとホイールを2本変えて頂きました」(T麻さん)
工場で作業させてくれた上に新しいパーツも提供してくれたり、さらに修理の間にコーヒーまで出してくれたり......レッカーの作業員もT麻さんにとても親切にしてくれたそうだ。
「エンジンオイルも空になっていなかったので焼きつきも起きておらず、無事エンジンがかかりました。
レッカーの人にお礼をしようとしたら、エンジンオイルの実費分しか請求しないと言ってくれるほど親切な方でしたので、せめてものお礼に少し多めに払ってきました」(T麻さん)
その後、T麻さんは安全運転をしてなんとか夜中には自宅にたどり着く事ができたという。
「妻と二人で『今日は一歩間違ったら死んでいたかもしれないし、車は廃車だったかもしれない。でも色んな奇跡が繋がって無事家に帰る事が出来た。なんて素晴らしい一日だったんだろう』と感動したのを、今でも鮮明に覚えています。
後日最初に車を止めてくれた人にはその場では何も出来なかったので、地元の食材や名産などを送っておきました」(T麻さん)
「忘れられない旅先でのエピソード」、教えて!
コロナ禍で旅行に行きづらい今、せめて過去の旅行の素敵な思い出を振り返りたいという人も多いだろう。
そこでJタウンネットでは読者の皆様の「旅先のほっこりエピソード」を募集したい。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、旅行に行った時期・場所、具体的なエピソード(どんなことにほっこりしたのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。