「里帰り出産のため、大きなお腹で乗った新幹線。なぜか指定席には先客がいて、勇気を出して声をかけると...」(兵庫県・30代女性)
「あっ!この席は...」
大きなお腹でキャリーバッグを持って、品川から新幹線に乗ったRさん。
彼女が取ったはずの指定席では、2人の子供と1人の女性が食事をしていた。
シートは向かい合わせにされ、ボックス席のような形。4人座れるので、1人分は空いているけれど......。
「えっ、まさか私の席はあの空いてる一席? 私が間違えてるかな? 席を前向きに戻してもらえるかな? と思いながら何度もチケットを見直しました」(Rさん)
想定外のことに混乱してしまうRさん。しかし、何度見ても自分の予約している席だったので、勇気を出して女性に声をかけ、チケットを確認してもらった。
「確かに席番号はここですね、と女性は慌てて喫煙ルームへ移動されていたご主人を呼びに行かれました」
しかし、女性の夫がいるということは、自分の席だと思った場所は空席ではないということ。
「どういうこと?」と不安になるRさん。喫煙ルームから夫婦が戻ってきたので、夫の方にもチケットを確認してもらうことに。
すると......。
「ご主人が、『あっ! これ一本後の新幹線ですよ』とおっしゃいました。
どうやら私は一本早い新幹線に乗ったようでした」
なんと座席を間違えてしまっていたのは、Rさんの方だったのだ。