「里帰り出産のため、大きなお腹で乗った新幹線。なぜか指定席には先客がいて、勇気を出して声をかけると...」(兵庫県・30代女性)
家族は、巡回中の車掌を連れてきて...
「もう恥ずかしいやら申し訳ないやらで、私はそのご家族に平謝りしました。
ご主人を呼びにいかれる前に、奥様が席を片付けないといけないかもしれないからと、お子さんに食事を片付けるようにおっしゃっていたので、お子さんの食事を中断させてしまいました。かわいそうなことをしてしまいました」
しかし、その家族は怒るでもなく、間違えた新幹線に乗ってしまったRさんの心配をして、わざわざ巡回中の車掌さんを連れて事情を説明してくれたという。
空席があればそのまま違う席へ移動することも可能だったが、あいにく満席。
Rさんは新横浜で下車し、一本後の新幹線を待つこととなった。
「下車する際にもご主人が荷物を持ってくださり、降り口まで見送って『道中、気をつけてね』と優しく声をかけてくださいました。
またそんなやり取りを見ておられた新横浜で乗車待ちをされていた方にも声をかけていただき『大丈夫?この席ならここで待ってるといいよ』と教えていただきました」
今までに、新幹線は何度か利用したことがあり、問題なく里帰りできると思っていた、とRさん。
しかし妊娠中の大きなお腹や重い荷物を抱えての帰省は、いつも通りにはいかなかったようだ。
「乗り間違えたり、たった数時間でもひとりでいるという不安があったので人の優しさに触れて温かな気持ちになった出来事でした。
新幹線では乗車マナーについて嫌な思いをすることもあると思いますが、私は優しいご夫婦や声をかけてくださった方のおかげで気持ちよく過ごせました」
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