ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
旅先いい話

都内最大規模の団地から、大型マンションへ 3世代にわたって愛された「石神井公園団地」のこれから

井上 祐亮

井上 祐亮

2021.07.19 21:00
0

老朽化・住民の高齢化により建て替え決定

石神井公園団地は、1967年に日本住宅公団(現在の都市再生機構)から分譲された。

敷地面積は4万2365平米。全9棟地上5階建てで、総戸数は490戸。西武池袋線の石神井公園駅と西武新宿線の上石神井駅の中間に位置し、交通利便性に優れていると同時に、近隣には石神井公園や石神井川といった豊かな自然にも恵まれている。

石神井公園団地、建替え前の風景(プレスリリースより、以下同)
石神井公園団地、建替え前の風景(プレスリリースより、以下同)

ただ、建物や給水管・排水管などの設備の老朽化や、団地内にエレベーターがないことなどから高齢の住民らが将来に不安を感じていることにより、07年から団地の建て替えの検討が始まった。19年には、団地の住民である「区分所有者」から90%を越える賛成を得て、建て替えが決定。

20年10月には「お別れイベント」が開かれ、団地のシンボルである給水塔の解体工事が行われた。

団地のシンボル・給水塔の解体着手
団地のシンボル・給水塔の解体着手

長年の住民であり、団地マンション建替組合の理事長を務める黒河内剛さんはイベントで、

「給水塔は我々の誇り。この下で夏祭りを35 回開いた。多くの思い出があるが、今回の解体にあたり、夢を持って、未来に向けて進んでいきたい」

とコメント。オンライン上でその様子を見守った住民たちと、団地との別れを惜しんでいた。

そして21年3月、建物の解体が完了。かつて団地があった場所は、更地になった。

3世代にわたって愛された団地
続きを読む
PAGETOP