「ウサギ飼いたい」と伝えたら、与えられた1つの「課題」 親から子に受け継がれる「教え」に反響
ペットを飼いたい――。
皆さんは子どもの頃、そんな願いを持ったことはあるだろうか。
ツイッターユーザーのかえ(@kae_k16)さんも、その1人。小学生だった頃、母にうさぎを飼いたいと告げたのだが......。
返ってきた返事は意外なものだった。
「小学生の時、母にうさぎ飼いたいって言ったら飼い方を調べてノートにまとめたらその出来栄えで判断すると言われた。
3冊の本をまとめた結論が、うさぎの健康を維持するのは大変、という事で、母にノートを渡して飼いませんと言った。ハムスターを飼いたいという息子たちに今同じ課題を出している」
かえさんが2021年7月10日につぶやいたこのエピソードは、17万8000件以上のいいね(14日昼時点)を集め、
「頭ごなしに駄目と言わず、本人に調べさせる事で責任感が生まれますし、たとえ飼えなくても頭と心が納得できますよね。とても素晴らしいお母様ですね。私も見習います」
「子供だけではなく、大人もやるべき行動ですね」
「それでも飼う経験がしたいと思って飼うならばそれは、それで良い人生経験になったのでしょうね」
「命を世話するのなら覚悟が必要という事ですね」
といったコメントも寄せられるなど、大きな反響を呼んでいる。
Jタウンネット記者は12日、このエピソードについて投稿者のかえさんに詳しく聞いた。
「パイナップルジュース」がハードルに
現在は母となり、ツイッターやPodcastのラジオ配信で子育ての話をすることもあるという、かえさん。
そんな彼女が、母親に「うさぎを飼いたい」とお願いしたのは小学5年生のときだった。課題を提出するために、図書館で3冊の飼育本を借り、ノートにまとめたという。
どのようなことを調べ、また、どんなことが「大変」だと感じたのだろう。
「調べたり書いたりするのが好きだったので夢中になっていました。
20年以上前のことなので、どのようにまとめたかは覚えていませんが、『毛玉を飲むのでパイナップルジュースを定期的に与えるように』との記述があり、当時私の住む田舎ではパイナップルジュースなどほとんど見たことがなかったので、自己判断で用意できないと思い、諦めました」(かえさん、以下同)
当時うさぎを「飼わない」と諦めたことについては、
「大人に相談したりすれば飼う方法はあったと思いますし、お願いすれば飼う結果もあったかもしれませんが、当時は私の中で飼えないという結論に達してしまったので、母にそう話し、母もただ受け入れただけだったと思います」
と振り返った。
受け継がれる「課題」
そして自分が母親になった今、かえさんは「ハムスターが飼いたい」という息子さんたちに「同じ課題」を提示している。
息子さんたちからは、どんな反応があったのだろう。
「我が家の子供たちは新しいことを知るのが割と好きな方なので、ハムスターの飼い方の本を読むのに夢中になっています」
今回、自身の投稿が話題となったことについて、かえさんは
「このツイートは、ただ思い出を軽い気持ちで呟いただけで、なにかを啓蒙するつもりは全くありません。私個人の子供に向けた興味からの試みです。
ペットを飼う事自体に賛否両論ありますので、それぞれのお考えで生き物に向き合えばよいのではないかと思います」
とコメントした。