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タワシにするなんてもったいない! 沖縄では、ヘチマはゴーヤ並みに人気の「夏野菜」らしい

井上 慧果

井上 慧果

2021.06.30 06:00
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沖縄の夏野菜といえば、ゴーヤを思い浮かべる人が多いだろう。

沖縄で、そんなゴーヤと並ぶ人気を誇る夏野菜がある――。

そんなつぶやきを、ツイッターで発見した。

その野菜とは「ナーベーラー」だ。

爽やかな緑色(画像は保里安則@horiokinawaさん提供)
爽やかな緑色(画像は保里安則@horiokinawaさん提供)

投稿者は、沖縄生まれ沖縄育ちのツイッターユーザー、保里安則(@horiokinawa)さん。

写真に映っているのが問題の「ナーベーラー」だ。

神奈川生まれのJタウンネット記者には聞き覚えのない名前だ......と思ったが、実はこれは「ヘチマ」だそう。

保里さんは

「沖縄の夏野菜と言えばゴーヤーが有名ですが、地元で双璧の人気を誇るのが『ナーベーラー』(へちま)
味噌汁や炒め物で食べますがトロトロだけど粘り気の無いアッサリした食感が夏の食卓にピッタリです。繊維の塊なのでお通じにも大変効果的な健康食品なのでタワシにするなんて勿体ないですよ!」

とツイートしている。

太いキュウリやズッキーニのようにも見えるが、やはり同じウリ科であるヘチマ(ナーベーラー)も似た味わいなのだろうか。ヘチマというと、どうしても乾燥していて体をこするために使うタワシのイメージが浮かんでしまい、食感や味をなかなか想像できない。

しかし、保里さんの投稿によれば「アッサリした食感」とのことで、夏バテで食欲がなくなりがちなこれからの季節でも食べられそう。とても気になる......。

Jタウンネット記者は22日、投稿者の保里さんを取材し、話を聞いた。

「子どもの頃から普通に食卓に」

沖縄で生まれ育った保里さんにとって、ナーベーラーはどのくらい馴染みある存在なのだろうか。尋ねると

「ナーベーラーは子供の頃から普通に食卓に上がってました。
自分の家では赤味噌を使って味噌汁の具で食べる事が多かったですが、これは各家庭で違うと思います」

とのこと。

味噌汁の具に(画像は保里安則@horiokinawaさん提供)
味噌汁の具に(画像は保里安則@horiokinawaさん提供)

また、保里さんは

「自分が一番好きな食べ方は、シチュー缶に切ったナーベーラーを入れる食べ方で沖縄ではポピュラーな食べ方だと思います」

とも教えてくれた。「シチュー缶」とは、沖縄の湧川商会が輸入している「メイフェーア ビーフ&ベジタブル」という缶詰のこと。ビーフシチューのような味わいで、沖縄では「ストゥー」として愛されている。

ボールペンよりもずっと大きい(画像は保里安則@horiokinawaさん提供)
ボールペンよりもずっと大きい(画像は保里安則@horiokinawaさん提供)

また、沖縄食材情報サイト「くゎっちーおきなわ!」では、

「沖縄では、ナーベーラーを味噌煮にすることが多く、その滑らかな食感とまろやかな甘味が食欲をそそります。柔らかい種もそのまま調理します」
「本土では、タワシ等日用加工品として利用されることが多いですが、沖縄では食材として、味噌煮、炒め物、汁物等に利用され食されています」
「ナーベーラーは、ビタミンやミネラルを豊富に含んでいるため、美容にいい夏野菜です」

と紹介されていた。

ツイッターでも、沖縄県民らしきユーザーらが、

「ナーベーラーの味噌煮食べたい」
「ナーベーラーのピリカラ炒めがうまくて、ご飯がすすんだ」
「ナーベーラーの味噌煮はいつのまにか好きになってたなw」
「ナーベーラー野菜で1番好きかも」

などと呟いている。

沖縄県民の食卓に古くから並んでいるという「ナーベーラー」。

味もよく、健康や美容にもいいとあれば、タワシ代わりに使っているのが何だか勿体ないような気がしてきた。

東京ではスーパーで食用のヘチマを見かけることはなかなかないが、機会があればぜひ食べてみたいものだ。

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