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広島の商店街に活気を取り戻せ! スマホゲーム活用の「街歩きイベント」で生み出した「人とのつながり」

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2021.06.21 15:00
提供元:広島県
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実証実験は成功したが、まだまだ通過点

21年5月3日~5日は、イベント広場・アリスガーデンなどで、最小限のブースを設け、参加者への景品交換もかねたイベントを行うこともできた。

当日の様子について、長崎さんと渡部さんは、「こういう時期だけど楽しかった」、「(長崎屋に)初めて来て、買い物しました」といった声を聞くことができ、うれしかったという。

長崎さん。「戦争の影響から世界で注目される平和都市、広島。そんなバックグラウンドもあって、僕らが暮らすこのまちを豊かにしたい」
長崎さん。「戦争の影響から世界で注目される平和都市、広島。そんなバックグラウンドもあって、僕らが暮らすこのまちを豊かにしたい」
「イベントのリーダー店舗をつとめたのが長崎屋でした。
僕自身は、店舗が積極的に取り組み、そして成果を出すことが、未来につながるはずだ、という信念でいました。
実証実験が成功して、それがきっかけになって、今後多くの賛同者を得られたらいいな、と。協力者や仲間が増えて、みんなでまちづくりに参加すれば、さらなるまちの魅力発信につながると思うからです」(長崎屋・長崎さん)
「楽しみにしていたイベントが中止になると、県民や市民のショックは大きいものです。今年のフラワーフェスティバルも、直前になってオンライン配信で代替した企画があったなかで、三密を回避できるインタウンウォークは実施がかないました。
僕にとっては、やっぱり子どものころのまちの活気は印象的です。でも、それはきっと、当時のメンバーの手で活気あるまちづくりをしてくれていたからでしょうね。
そのバトンを受けて僕らも、いつ来ても楽しいところ、つながりのある商店街を維持し続けたいです」(べっぴん店・渡部さん)

こんなふうに、さまざまな思いが詰まったインタウンウォーク。「ビトにゃん」を通じて収集した協力店舗へのアクセスデータを見ると、延べ参加者数は約3000人にのぼるという。

「インタウンウォークの成果はいま、県内で注目を集めています。関係団体から問い合わせが届くなど、イベントを終えても関心が寄せられていて、広がりが出ているなと感じます。プロジェクト成功の要因は、みなさんから感じた自分たちの住むまちが好き、という熱意だったと思います」(中央会・畠山さん)

多くの人を巻き込んで進んだプロジェクトを振り返り、トーマツ・清老さんは「実証実験はうまくいきましたが、まだまだ課題の通過点でしょう」とさらなる飛躍と期待感も込めて、こう総括する。

景品交換が行われたアリスガーデンの様子(5月3日)
景品交換が行われたアリスガーデンの様子(5月3日)
「思えば今回は、人とのつながりに関して、デジタル技術を活用して『見える化』する実証実験だったのではないでしょうか。
人とのつながりを増やしたいという思いを原動力に、工夫を凝らした回遊型のイベントとして成功したと思います。
今回取得できたデータはもちろん、やってみたことでわかった課題、強固になった横のつながり、達成感や自信など、いろんな成果を得たのでは。ぜひ今後に生かして、人とのつながりを大切にする、よりよいまちを築いてほしい」(トーマツ・清老さん)

人とのつながりから、心の豊かさを実感できる、より魅力的な「まち」へ――。

松川さんと商店街メンバーは今日も、次はどんな仕掛けでいこうか、アイデアをあたためているにちがいない。

<企画編集・Jタウンネット>

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