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広島の商店街に活気を取り戻せ! スマホゲーム活用の「街歩きイベント」で生み出した「人とのつながり」

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2021.06.21 15:00
提供元:広島県

「人とのつながり」をどうつくるか?

プロジェクトの主体は、NPO法人「セトラひろしま」。広島中心エリアのまちづくり活動(各種イベントなど)をおこなっている。

プロジェクトをリードしたのが、理事の松川友和さんだ。

松川さんは、広島市内で経営するプロダクション代表をつとめ、日頃はイベントプロデューサーとしても手腕を発揮する。

松川さん。「広島からラブ&ピースを発信したい」とまちづくりに取り組む。気さくで、人を惹きつける魅力の持ち主
松川さん。「広島からラブ&ピースを発信したい」とまちづくりに取り組む。気さくで、人を惹きつける魅力の持ち主
「フィールドチャレンジの参加に向けて2020年春から、商店街関係者を中心とする有志数人と話し合いを始めました。
このころは新型コロナの影響から、商店街でも店をたたむケースも出始めるなど、苦しい状況でした。
僕らがまちづくりの一環でおこなっていた人を集めるイベントも、今後はできなくなりそうだとも感じていて。まちも元気を失ってしまう......。
それだけに、新しいにぎわいを生み出していかないと。その突破口として、デジタル技術を活用できないだろうか。こう考えていたのです」(セトラ・松川さん)

フィールドチャレンジ(※)の主だったメンバーとして、調整や事務役を担った広島県中小企業団体中央会の畠山朋之さん、広島中心エリアにある本通商店街から、名産品店「長崎屋」の長崎清一さん、セレクトショップ「BEPPIN-TEN(べっぴん店)」の渡部大輔さん、そのほか周辺商店街の店主たちが参加した。

(※)フィールドチャレンジでは、地域の抱える課題に対して、そのソリューション(解決策)を持つスタートアップ/ベンチャー企業と協働して、解決にあたる。両者は、デロイト トーマツ ベンチャーサポートが開発したビジネスマッチングシステム「six brain(シックスブレイン)」を通じ、マッチングが実現する。
畠山さん。プロジェクトを裏方から支えた。「みなさんの熱意が成功の要因です」
畠山さん。プロジェクトを裏方から支えた。「みなさんの熱意が成功の要因です」

そして、フィールドチャレンジをサポートした一人が、有限責任監査法人トーマツ広島事務所・シニアマネジャーの清老伸一郎さん。

プレゼンテーションやその審査を経て20年7月、プロジェクトが本格的にスタートすると、清老さんが指揮を執り、適切な課題を設定するプロセスを支えた。

一般的に、適切な課題設定がなければ、成果を期待できる、効果的な解決策を見いだしにくいものだ。そこで、まずはスタート地点を確認しよう、という試みだった。

「当初、みなさんの掲げていたキーワードの『にぎわい創出』とは、どういう状態になることなのか。これを、話し合いながら掘り下げていきました。
というのも、人(商店街・店主)によっても、『にぎわい』のとらえた方やイメージする印象が違っていたからです。
そのあたりの目線を合わせるというか、何をすべきかがわかりやすい課題として落とし込む必要がありました。
最終的に、松川さんたちが『人とのつながり』というテーマを見いだしたことで、プロジェクトが加速していきました」(トーマツ・清老さん)
清老さん。「メンバーのみなさんは『まちをよくしたい』という気持ちでつながった真っすぐな人たちでした」
清老さん。「メンバーのみなさんは『まちをよくしたい』という気持ちでつながった真っすぐな人たちでした」

この「人とのつながり」というテーマは、代々店を受け継ぎ、商店街で商いをする店主のみなさんの胸に、深くささるものがあった。長崎屋・長崎さんは、次のように回想する。

「もともと本通商店街をはじめとする中心エリアは、多くの人が集まる広島のシンボルのような場所です。県民や市民は、たんに『まち』と呼んで、親しんでいます。
ところが商店街では、直近の新型コロナの影響以外にも、かねてから郊外への大型店の進出、eコマースの台頭なども危機感としてありました。だから当初は、『にぎわいをどう取り戻すか』にこだわっていたのです。
でも、そのためには『みんなのつながりをつくることが大事だよね』というポイントに突き当たり、腑に落ちるものがあって。それから、デジタル技術を活用して、この課題をどう解決するか――人とつながりをつくるか、という具体的な話をするようになったのです」(長崎屋・長崎さん)
集客イベントは難しいが、何ができるか?
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