佐々木蔵之介さんの実家の酒蔵には、3匹の「お偉いにゃん」がいるらしい 若手社員は全員「部下」
120年以上の歴史を持つ京都の造り酒屋「佐々木酒造」(京都市)。
創業は1893年。洛中の水のよさと伝承の技を活かした日本酒「聚楽第」(じゅらくだい)をはじめ、多くの酒を醸造・販売している。
俳優の佐々木蔵之介さんの実家であることでも知られる同酒造には、ちょっと変わった社員がいるのをご存知だろうか。
こちらは佐々木酒造の公式ウェブサイト上にある「会社概要」。
注目していただきたいのは、従業員数のところだ。
「25名(ネコ含む)」
なんと、従業員にネコがいるらしい。しかし、気になるのはこれだけではない。
2021年6月16日、同酒造の公式ツイッターで新たな情報がつぶやかれ、注目を集めているのだ。
「猫社員は3にゃんです。
わりと古株なので今いる若手社員(人間)は全員、にゃんの部下です」
上司が猫ちゃん......。この投稿に、ツイッターでは
「にゃんこが上司なんてうらやましい!」
「若手社員は全員にゃんの部下はパワーワードすぎ」
「猫の部下、すごく良い」
「全てが最高すぎるんだよなw」
といった声が寄せられている。
猫社員のことが気になりすぎたJタウンネット記者は17日、佐々木酒造を取材し、公式ツイッターの担当者に話を聞いた。
猫社員たちは「部長クラスです」
佐々木酒蔵の猫社員は、パトロール担当の男の子「あーちゃん」、広報担当の男の子「ちーちゃん」と女の子「ちび子ちゃん」の3匹(にゃん)。
元々は12~3年ほど前に、同酒蔵の敷地内で野良猫が産んでいった子猫だった。
里親に引き取られるなどしていった子たちもいた中で、この3匹は社長・佐々木晃さんの飼い猫となった。
「社長も敷地内に住んでいたので、パトロール担当のあーちゃんのことは駐車場などでくつろいでいるところを見かけました。
よく通勤途中のご近所の方とかが、あーちゃんに挨拶していらっしゃったりもしましたね。 他の2匹はおうちが好きみたいであまり見かけることはありませんでした」(担当者)
担当者によれば現在、猫社員たちには10人ほどの部下がおり、
「私も猫社員さんたちの部下です。最近入った若手組はみんな部下なので、猫社員さんたちは部長クラスですね」
とのこと。社歴10年を超えているともなれば、相当お偉いさんのようだ。
今はテレワーク中
そんな猫社員たちだが、3年前に社長が引っ越してしまったため、現在は敷地内にはいないそう。
「今はいわゆる『テレワーク』中ですね。おうちの居心地がいいようでこちらには残念ながら来ていません。
ですがツイッターやブログ用にコスプレして写真を撮ってもらったりしているので、広報活動には協力してもらっています。皆さんやはり猫ちゃんがお好きなので......。
まさに猫の手を借りている状態ですね」(担当者)
3年前からテレワークとは......。時代を先取りしている。
「猫の上司」がいる職場がSNS上で話題となったことについて担当者に感想を尋ねると
「まさかこんなに反応がいただけるとは思わなくて驚きました」
とのこと。その上で
「これを機に酒造のことを知ってもらったり、若い方に日本酒に興味を持っていただけたら嬉しいです。
また、今は新型コロナの影響で日本酒だけではなくお酒業界全体が大打撃を受けていて、大変なときなので、これをきっかけに盛り上がっていければいいなと思います」
とコメントした。