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まるで絵本の中の出来事だ... ポストに届いた本物の「葉書」が話題に→差出人に話を聞いた

井上 慧果

井上 慧果

2021.05.20 20:00
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学生5人で実施

実はこの葉っぱの「葉書」は、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(藤沢市)で石川教授が担当する授業「SBC入門」に参加する学生たちが用意したもの。

この授業は「新たなキャンパスの計画、デザイン、運営を自分たちの力でつくること」を目的としたもので、SBCとはStudent Built Campusの頭文字。その中で行われた「たらようの木プロジェクト」の一環で、この葉っぱの葉書が石川教授宛に送られた。

Jタウンネット記者は、同プロジェクトを企画・実施している総合政策学部3年の北村 理紗さん(21)を取材し、詳しい話を聞いた。

葉っぱがポストに(画像は石川初@hajimebsさん提供)
葉っぱがポストに(画像は石川初@hajimebsさん提供)

「たらようの木プロジェクト」は、キャンパスの一角にある「βヴィレッジ」という施設を創造的に使うことを課題としたグループワークの中で生まれた。

メンバーは北村さんの他、2年生3人、1年生1人の計5人。

「SBCを、関わる人たちの心の拠り所にしたい」

と考え、SBCの象徴として「多羅葉」の木をキャンパス内に植えようと計画している。多羅葉は葉に文字を書くことができ、葉書の語源になったと言われる木だ。

このプロジェクトを企画した経緯について、北村さんは、以下のように語った。

「SBC内には、OB・OG棟があったり、マイゼミと呼ばれる卒業生によるゼミがあったりと、現役生、卒業生、教職員がSBCを通じてゆるくつながっています。
一方で、コロナウイルスの影響で人が出入りしにくくなったり、学生に広く知られていないことが原因なのか、人気(ひとけ)がなかったりしています。

そこで私たちは、多羅葉の木を育ててSBCの象徴を作り、人々が葉っぱを使って自分の想いを表現する機会を設けることで、より多くの人がSBCを訪れたり、愛着を持ったりするのではないかと考えました。ここには、SBCに関わる人みんなで『守るもの』を、そして世代を超えた関わりを作りたいという思いがありました」

自分の思いを表現する機会として、葉っぱを実際に手紙として使い、キャンパス内で保管しておくそう。人々は、自分が書きたい相手・年(未来)に向けて自由にメッセージを書くことができる、という想定だ。

今回話題になった石川教授に届いた「葉っぱ」は、プロジェクトを実施するにあたって、本当に届くのか、どのくらい持つのか、等の実験のために送られたもの。

他にも、同講義の受講者や教員、計6人に葉っぱの葉書を送ったとのことだった。

字ははっきり見える(画像は石川初@hajimebsさん提供)
字ははっきり見える(画像は石川初@hajimebsさん提供)

葉っぱに字を書くのには、なんと針を使用したとのこと。

「多羅葉の葉は、葉っぱに傷をつけると、時間差で傷跡が黒く浮かび上がってくる特徴があります。その特徴を利用して、針で文字を書きました」(北村さん)
大変だったのは「多羅葉」の葉の入手
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