「もうこの街から出られない」 ネットでネタにされがちな「町田」の人気が急上昇している理由
「人と人をつなぐ」コワーキングスペースを発見
町田駅は新宿・渋谷から小田急線で約30分。 JR横浜線を使えば、横浜からも約30分で行ける。神奈川と間違えられるくらいなので、都心から遠いイメージを持つ人もいるかもしれないが、意外と交通アクセスは良い。
筆者がまず向かったのは、町田駅から約200メートル歩いたところにある原町田大通りだ。飲食店がずらりと並び、食欲をそそる。
その通りに面する商業ビル・アエタ町田の4階にあるのは、コワーキングスペース・シェアオフィスの「BUSO AGORA(武相アゴラ)」。なんでも、テレワークがはかどるステキ空間が用意されているそうだが...。
...降りる階を間違えたかな??と思うほど、おしゃれなカフェのようなスペースが目の前に現れた。思わずエレベーターの中に戻りそうになる筆者。
だがよく見ると、普通のカフェとは少し雰囲気が違う。パソコンに向かって仕事をする人や、スーツに身を包んだ男性たちが何やら話し込んでいる。時代の最先端を行く企業のオフィス...そんな感じだ。
BUSO AGORAは、非会員は3時間1000円(以下、すべて税込)から、フリースペースや会議室(別料金)が利用可能。会員は1か月7500円から、上記に加えて固定ブースや個室オフィスが利用できる。
フロア内はWi-Fi完備で、10種類以上のドリンクが楽しめるフリードリンクも充実している。飲食物の持ち込みも可能だ。
そしてBUSO AGORA最大の特徴は、「人と人がつながれる場所」であるということ。広報を担当する中田千尋さんは、その理由を次のように話している。
「BUSO AGORAはコワーキングスペースであるだけでなく、起業支援・事業支援を通して、人と人をつなぐお手伝いをしています。 例えば、フロアには事業相談にのる専門家が常駐しており、いつでもお気軽に相談できます。また、私たちコミュニティマネージャーが利用者同士を仲介し、適した人材を紹介することもあります」
中田さんによれば、利用者同士の交流も活発。フリードリンクのコーナーで利用者同士が名刺交換し、一緒に仕事を始めるケースもあるという。
さらに、「BUSO AGORAは利用者と一緒に空間を作り上げていくスタンスで運営されています」と話す中田さん。ここで知り合った利用者同士が協力し、フリースペースの本棚にデザイン本のコーナーを作ったこともあるそうだ。
町田市にはこのほかにも、「BIZcomfort町田」、「machinowa COMMUNE BASE マチノワ」など、多くのコワーキングスペースがある。家だと集中できない!という時は、こういった施設を利用するのもいいだろう。
おしゃれな空間でコーヒー片手に仕事する自分、かっこいい...。そんな妄想を繰り広げたところで、次の目的地へ。
行き先は、筆者がどうしても行きたくてたまらなかった場所「リス園」だ。